コーニング製「ゴリラ・ガラス」、自動車業界に進出

 スマートフォンやタブレットの画面に採用されているコーニングの「ゴリラ・ガラス」が、自動車業界への進出を開始している。

 オートモーティブ・ニュースによると、フォードなど自動車メーカー各社は既に、燃費規制の厳格化に対処する一助として、軽量かつ高強度のゴリラ・ガラスをフロントガラスなどに試験導入している。ゴリラ・ガラスはBMW「i8」の後部ウィンドウでデビューを飾った。

 化学強化法が採用されているゴリラ・ガラスのネックはコストの高さにあるため、メーカーは燃費削減のプラス面とのバランスを見い出す必要がある。

 フォードは2014年に発表した「フュージョン」の軽量コンセプトカーで、既存のソーダ石灰ガラスとゴリラ・ガラスを組み合わせたハイブリッド・フロントガラスを披露した。

一方、ガラスは車両の安全において死活的であるため、OEMは技術革新に慎重にならざるを得ない。一般的に窓ガラスのコストが20ドル、重量が20ポンドであるため、ゴリラ・ガラスによる重量の削減が追加コストを相殺が可能か懐疑的な見方が多い。

 コーニングによると、ゴリラ・ガラスは重量を25〜30%(5〜6ポンド)削減できる。追加コストは1ポンドの削減につき2〜4セントで、フロントガラス全体では10〜24ドル上乗せされる。

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