スキルアップ&キャリアップ
生涯学習スクールガイド

ビジネスマナーを身につける

  • 履修科目:ビジネスエチケット他
  • スクール:Pursue Your Dream Foundation
  • 拠点:ニューヨーク、日本
  • オンラインプログラム:有
  • 詳細:http://www.pursueyourdream.org/

企業トップからインターンの学生まで幅広い層の生徒が学ぶ©PYD

企業トップからインターンの学生まで幅広い層の生徒が学ぶ
©PYD

 2007年にニューヨークに設立以来、5000人を超える生徒に英語はもちろん、世界基準での成功の基本となるビジネスマナーなどソフトスキルのコーチングを手がけてきたのがPursue Your Dream Foundation(以下PYD)だ。大企業の役員から一般社員まで幅広い層に教えてきた。

 創業者の酒井レオさんは日系アメリカ人。設立の動機を次のように語る。

 「銀行員時代に日系の会社をマネジメントしており、年に4回ほど幹部の方と会っていました。私が『ニューヨーク駐在を楽しんでいますか?』と聞くと、ほとんどの方が(ニューヨークらしさを)楽しんでいませんでした。ニューヨークのような大都会では大規模な日系社会が形成されていて、別に英語を話さなくても過ごせてしまうんです。英語を話さないということは現地の人との交流が限られ、アメリカ社会の本質を見抜くことなく駐在を終えてしまう、ということになります。彼らが『もっとアメリカ人と交流したいし、本当のアメリカ生活を体験したい』とおっしゃったので、最初は彼らへの人脈提供から始めて、いかにニューヨークを満喫してもらうか、そのためにどのようなグローバル基準のマナーを身につけるべきかについて教え始めました」

 酒井さんは検索エンジンでLeo Sakaiと検索するとBank of Americaと出てくるほど、優秀な成績で知られた銀行マンだった。つまり、彼がアメリカのビジネス社会の第一線で実践してきたことを伝授してくれるのだ。

自らビジネス社会で実践してきたことを教える酒井氏(中央) ©PYD

自らビジネス社会で実践してきたことを教える酒井氏(中央)
©PYD

 プログラムの内容はビジネスエチケット、インタビューのコツやレジュメ(履歴書)の書き方、コミュニケーション方法と交渉術、ビジネスプレゼンテーションなどグローバルに活躍するビジネスマンに必須のソフト・ハードスキル。これを週に2時間ずつ、12週間以内で学ぶ。料金は入会金が200ドルで受講料は300ドル。現在ではこのプログラムに加えて、駐在員や留学生、そして現地の社会人、学生がインターンとして参加するAmerican Internship Programも人気。

 「英語は話せても、ビジネスエチケットはあまり学ぶ機会がないのではないでしょうか。グローバルなビジネスの場では当たり前の正しい握手の仕方、名刺の渡し方、上司の紹介の仕方など、日本とは異なる細かいルールも学ぶことができて、受講生には大変好評です。それだけではなく、今後10年で真に活躍するビジネスマンとしてのマインドセットや、クラス終了後も自分で持続して成長する方法も惜しみなく伝授されます。いわば、PYDはハイランクなビジネスの教養を得られる、現代のフィニッシングスクールと言えると思います」(酒井さん)
PYDのインターンシッププログラムは過去300人以上が受講し、全員が志望する一流企業の内定を勝ち取った。うち日本人の割合は3分の1ほどだとか。

 二世としてニューヨークの中心街で育った酒井さんは最後に次のようなメッセージをくれた。

 「(日本人の)親が話していたアメリカ社会の話は、実社会に出てみると半分しか正しくありませんでした。日本と世界では評価されるポイントが全く違う。それを知らなければ、いくら真面目に取り組んでも成功は掴めません。自分が思っている以上に自分の考えは相手に伝わっていないかもしれません。世界に出て、日本人以外と接する場合は尚更。どんな場に出ても胸を張れるコミュニケーションが取れるように徹底的に指導します」

1

2

3 4 5 6

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る