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スキルアップ&キャリアップ
生涯学習スクールガイド
- 2016年10月1日
- 2016年10月号掲載
ビジネスマナーを身につける
- 履修科目:ビジネスエチケット他
- スクール:Pursue Your Dream Foundation
- 拠点:ニューヨーク、日本
- オンラインプログラム:有
- 詳細:http://www.pursueyourdream.org/
2007年にニューヨークに設立以来、5000人を超える生徒に英語はもちろん、世界基準での成功の基本となるビジネスマナーなどソフトスキルのコーチングを手がけてきたのがPursue Your Dream Foundation(以下PYD)だ。大企業の役員から一般社員まで幅広い層に教えてきた。
創業者の酒井レオさんは日系アメリカ人。設立の動機を次のように語る。
「銀行員時代に日系の会社をマネジメントしており、年に4回ほど幹部の方と会っていました。私が『ニューヨーク駐在を楽しんでいますか?』と聞くと、ほとんどの方が(ニューヨークらしさを)楽しんでいませんでした。ニューヨークのような大都会では大規模な日系社会が形成されていて、別に英語を話さなくても過ごせてしまうんです。英語を話さないということは現地の人との交流が限られ、アメリカ社会の本質を見抜くことなく駐在を終えてしまう、ということになります。彼らが『もっとアメリカ人と交流したいし、本当のアメリカ生活を体験したい』とおっしゃったので、最初は彼らへの人脈提供から始めて、いかにニューヨークを満喫してもらうか、そのためにどのようなグローバル基準のマナーを身につけるべきかについて教え始めました」
酒井さんは検索エンジンでLeo Sakaiと検索するとBank of Americaと出てくるほど、優秀な成績で知られた銀行マンだった。つまり、彼がアメリカのビジネス社会の第一線で実践してきたことを伝授してくれるのだ。
プログラムの内容はビジネスエチケット、インタビューのコツやレジュメ(履歴書)の書き方、コミュニケーション方法と交渉術、ビジネスプレゼンテーションなどグローバルに活躍するビジネスマンに必須のソフト・ハードスキル。これを週に2時間ずつ、12週間以内で学ぶ。料金は入会金が200ドルで受講料は300ドル。現在ではこのプログラムに加えて、駐在員や留学生、そして現地の社会人、学生がインターンとして参加するAmerican Internship Programも人気。
「英語は話せても、ビジネスエチケットはあまり学ぶ機会がないのではないでしょうか。グローバルなビジネスの場では当たり前の正しい握手の仕方、名刺の渡し方、上司の紹介の仕方など、日本とは異なる細かいルールも学ぶことができて、受講生には大変好評です。それだけではなく、今後10年で真に活躍するビジネスマンとしてのマインドセットや、クラス終了後も自分で持続して成長する方法も惜しみなく伝授されます。いわば、PYDはハイランクなビジネスの教養を得られる、現代のフィニッシングスクールと言えると思います」(酒井さん)
PYDのインターンシッププログラムは過去300人以上が受講し、全員が志望する一流企業の内定を勝ち取った。うち日本人の割合は3分の1ほどだとか。
二世としてニューヨークの中心街で育った酒井さんは最後に次のようなメッセージをくれた。
「(日本人の)親が話していたアメリカ社会の話は、実社会に出てみると半分しか正しくありませんでした。日本と世界では評価されるポイントが全く違う。それを知らなければ、いくら真面目に取り組んでも成功は掴めません。自分が思っている以上に自分の考えは相手に伝わっていないかもしれません。世界に出て、日本人以外と接する場合は尚更。どんな場に出ても胸を張れるコミュニケーションが取れるように徹底的に指導します」
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