ルート61 音楽街道の旅

文/細田雅大(Text by Masahiro Hosoda)
写真/川畑嘉文(Photos by Yoshifumi Kawabata)

Photo © Yoshifumi Kawabata

Photo © Yoshifumi Kawabata

 ルイジアナ州ニューオーリンズからミネソタ州ワイオミングまで、ミシシッピ河に沿って南北に伸びるアメリカの国道、61号線。
 いつ頃からか、この道を旅してみたいと思うようになった。それにはまず、ボブ・ディランの影響があった。ここ数年、ノーベル文学賞の候補にも上がっていると噂される歌手、ボブ・ディラン。彼が歌った「Highway 61 Revisited」は1965年の同名アルバムに収められている。ここでディランは、善悪を超越した奇怪な事態が起きる場所として61号線を捉えている。

ミシシッピ州リーランドはブルースの町。B.B.キング他の壁画が見られるPhoto © Yoshifumi Kawabata

ミシシッピ州リーランドはブルースの町。B.B.キング他の壁画が見られる
Photo © Yoshifumi Kawabata

 ロバート・ジョンソンが悪魔に魂を売り渡したクロスロード伝説の影響も大きい。20世紀前半のごく短い活動期間であったにも関わらず、彼のブルースは後世に強い影響を与えた。ジョンソンは、61号線のとある十字路で悪魔と契約を交わし、超絶的なギター演奏能力を授かったとされている。若き日のディランやエリック・クラプトン、そしてキース・リチャーズらをしびれさせ、濃密なブルースの世界へ引きずり込んだのが彼だ。

 昨年の11月上旬、友人のフォトジャーナリスト、川畑嘉文氏とともに私は、61号線の南端から北端まで、大統領選の投票日を挟んだ1週間の旅をした。各地ゆかりの作品を聴きながら音楽の道を走ることで、何が見え、何が聴こえてくるのかに興味があった。
 これから旅をされる読者の役に立つよう、実際にかかった費用などもお伝えしていきたい。

音楽とは関係ないが文豪マーク・トウェインも登場Photo © Yoshifumi Kawabata

音楽とは関係ないが文豪マーク・トウェインも登場
Photo © Yoshifumi Kawabata

1

2 3 4 5 6 7 8

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 働き方に対する考え方は、アメリカと日本では大きく異なります。雇用、残業、休憩時間、ハラスメ...
  2. 2022年6月7日

    はじめてのおつかい
    動画配信サービスのNetflixで『はじめてのおつかい』が人気だ。英語のタイトルは『Old...
  3. 2022年6月5日

    住めば都
    ジャカランダの道 太陽が暖かい。春から夏にかけ、輝く青空と真綿のような太陽の暖かさは格別だ。...
  4. これからのエンターテインメントの未来を変えるといわれているNFTs。今回は、中でも簡単にイメージで...
  5. モンタナ州で グランピング体験 モンタナ州の北部、カナダとの国境に位置するグレイシ...
  6. 2022年4月12日

    大学の日本語クラス
    アメリカの大学の日本語クラスは人気がある。私自身、過去にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(U...
  7. 2022年4月10日

    家を遺す
    家の売買に関わる仕事を長年している。人それぞれ異なった理由でこの職業を選択するのだろうが、私...
  8. 大西洋岸に面したカナダのノバスコシア州にある小さな港町・ルーネンバーグ。赤、青、緑、黄色……...
ページ上部へ戻る