シリーズ世界へ! YOLO⑮
Pura Vida! コスタリカ 後編

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

(左上)ランブータンに似た果物マモン(mamon)(中上)コスタリカ人は酸っぱいものも大好き。黄色くて小さい果物ナンシ(nance)は「外国人はやめた方が…」と心配されたが、梅干しに比べたら、なんということはない(右上)イラズ山麓でとれたサワーグアバ。砂糖と水を加えてスムージーにして飲むのがコスタリカ流(下)ドライブインでは、いろいろな食べ物を売っている Photos © Mirei Sato

(左上)ランブータンに似た果物マモン(mamon)(中上)コスタリカ人は酸っぱいものも大好き。黄色くて小さい果物ナンシ(nance)は「外国人はやめた方が…」と心配されたが、梅干しに比べたら、なんということはない(右上)イラズ山麓でとれたサワーグアバ。砂糖と水を加えてスムージーにして飲むのがコスタリカ流(下)ドライブインでは、いろいろな食べ物を売っている
Photos © Mirei Sato

Buen provecho!(ブエン プロベッチョ)
コスタリカをいただきま〜す!

 ほかの国に比べて、コスタリカは「食」で有名な国ではないけれど、おいしいものはいっぱいある。コスタリカの人はたいてい、「シンプルな味付けで簡単に手早く食べられるものが一番!」と言う。
 主食は「ガヨ・ピント」(gallo pinto)だ。いわゆる「ライス&ビーンズ」で、両者を混ぜて炒めたもの。ライスとビーンズを別々にして、肉、サラダ、プランテーンなどを盛り合わせたものを「カサド」(casado)と呼ぶ。組み合わせを変えれば、1日3食カサドでも飽きない。
 コスタリカの女性は、結婚すると、夫婦最初の食事の時に、自分が知っているレシピをすべて作って出す。夫は好きなものだけを選んで食べる。女性はそれを見て、夫が何が好きで何が嫌いか学ぶのだという。作らなければ残されないから無駄もない、という理屈らしい。
 旅の途中、「ソダ」(soda)という看板を見かけたら入ってみよう。食堂という意味で、そこかしこにあり、朝昼晩におやつまで繁盛している。バッフェスタイルで、ショーケースを見ながら好きなものを注文できる店もある。

Photo © Mirei Sato

Photo © Mirei Sato


街道沿いの人気店。バッフェスタイルで好きなものを注文。メニューは日替わり Photo © Mirei Sato

街道沿いの人気店。バッフェスタイルで好きなものを注文。メニューは日替わり
Photo © Mirei Sato

 意外においしいのが根菜で、ビーツ(beets)をゆでてマヨネーズであえたものは食べやすい。カッサバ(cassava)やアッラカチャ(arracacha)は、繊維がたっぷりで、揚げるとイモより柔らかい。
 感動したのは、牛タンと、牛レバー&オニオンだ。どちらもアメリカ人が嫌がりそうな食べ物で、信頼できるソウルフードの店か、友達のお母さんの台所にでもいかない限り、アメリカではありつけない。コスタリカでは、メニューに書いていなくても、「レングア・イン・サルサ」(lengua in salsa)と言えば、牛タンをトマトソースで煮込んだ料理を出してくれる店がある。スライスしてオムレツにしてくれる場所もあるそうだ。

フォーチュナの街で食べた、牛レバー&オニオン Photo © Mirei Sato

フォーチュナの街で食べた、牛レバー&オニオン
Photo © Mirei Sato


(左上)エビと蒸したスクワッシュ(右上)フライやグリルにしたシーフードの盛り合わせ(右下)牛タンのトマトソース煮。パン・アメリカン・ハイウエー沿いのソダで。 (左下)スイートコーンのタマーレ「tamal asado」。バナナリーフで包んで、ケーキのように甘い Photos © Mirei Sato

(左上)エビと蒸したスクワッシュ(右上)フライやグリルにしたシーフードの盛り合わせ(右下)牛タンのトマトソース煮。パン・アメリカン・ハイウエー沿いのソダで。 スイートコーンのタマーレ「tamal asado」(左下)。バナナリーフで包んで、ケーキのように甘い
Photos © Mirei Sato

 ほかに見かけたら試してみたいのは「オジャ・デ・カルネ」(olla de carne)。野菜や肉などをぶちこんだシチューのようなもので、風邪を引いたら食べるとすぐ治るとか。ソダでこれを注文している女性を数人見たが、ものすごい量だった。
 酪農大国なのでチーズも豊富だ。ケソ・フレスコ(queso fresco)はアメリカでもおなじみだが、コーントルティーヤに巻いて食べると塩気が強調されておいしい。
 飲み物は、コーヒーが世界的に有名だ。といっても生産量は世界の3%しかないので、量ではなく質で勝負している。コスタリカでは、ディカフェ(de-caf=ケミカルに浸けてカフェインを抜いたコーヒー)なんぞ飲む人はいない。すべて輸出向けだ。
 ホットチョコレートは苦みも含めたカカオ豆のフレーバーを大切にしている。バニラやチリ、コーンパウダー、ブラックペッパー、ナツメグなどを混ぜると、まろやかで飲みやすくなり、カカオの味も引き立つ。

名産のコーヒー。湯気をたてて豆をひく(左上)カカオ豆(左下)の味を最大限に楽しんで飲むホットチョコレート(右) Photos © Mirei Sato

名産のコーヒー。湯気をたてて豆をひく(左上)カカオ豆(左下)の味を最大限に楽しんで飲むホットチョコレート(右)
Photos © Mirei Sato


 

1 2 3

4

5

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  2. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  3. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  4. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  5. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  6.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  7. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  8. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
ページ上部へ戻る