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干ばつ続き、桜も枯れた・・・
ロサンゼルス近郊バルボア湖名物
- 2015年10月23日
- 2015年11月5日号掲載
約四半世紀にわたり、ロサンゼルス近郊サンフェルナンドバレーにあるバルボア湖の湖畔を毎春彩ってきた桜の木が、消滅の危機に瀕している。
9月30日付ロサンゼルス・デイリー・ニュースの記事(“Lake Balboa’s cherry trees fall victim to drought”)によると、ロサンゼルス市公園局が9月に実施した調査で、4年に及ぶ雨不足と暖かすぎる冬の影響で、桜の木の半数が過去5年間で枯れたことがわかった。千本以上あるうちの、486本だけが生き残っている。しかしそれらの多くも、危険な状態だ。
バルボア湖のほとりにある桜は、1992年に植樹された。湖は隣接する水再生工場の再生水を貯める貯水池としてつくられたが、その景観を美しくしたいと、匿名の日本人が桜を寄付したという。
まず800本が植樹され、その数年後に100本、2009年頃にさらに150本が植えられた。次第にバルボア湖は桜の名所として知られるようになり、多くの人が公園を訪れる。
当初、ロサンゼルスの温暖な気候に耐えられるよう、ピンククラウドという品種の桜が選ばれた。しかしここ数年、温暖な冬が続き、桜に必要な華氏45度以下の夜が少なかったことと、厳しい干ばつで水やりが制限されたことによって、生育に大きな影響が出た。
ロサンゼルス市は桜を再び植える予定はないという。枯れた桜は撤去される。
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