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CO2を固形化、地下に貯蔵
アイスランドの研究で成果
- 2016年7月4日
- 2016年7月号掲載
大気中の二酸化炭素(CO2)を強制的に減らし、地球温暖化を食い止めようとする研究が各国で行われている。そのうち、アイスランドで進行中のCO2を岩石に変えて地中に貯蔵するという計画が、速さと確実性で注目されている。
ニューヨーク・タイムズによると、CO2を大気中から取り除く方法としては、大量発生源から排出と同時に回収し、その容器を地中や水中などに保管するいわゆるCCS技術がこれまでの主流だった。しかし、これを商業規模で行っているのはカナダの発電所1カ所のみで、問題も多く、大量のCO2を大気中から排除するには多額を投資して他の発電所や工場などに技術を導入する必要がある。さらに、地下貯蔵された気体または液体のCO2は漏れ出す恐れもあるため、数十年もしくは数百年にわたって貯蔵施設の監視を続けなければならない可能性がある。
これに対し、コロンビア大学ラモント・ドハティ地球科学研究所(ニューヨーク州)などのチームが進める計画「カーブフィクス(CarbFix)」は、まず回収したCO2を水に溶かし、特定の岩に注入して化学反応を起こさせ、CO2を炭酸カルシウム(方解石)に変えるという方法で、うまく行けばCO2を永久に岩の中に封じ込められるという。
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