第135回 生命保険 目的にあわせた加入で節約

文/安岡忠展(Tadanobu Yasuoka)

 生命保険には定期保険(掛け捨てタイプ)と終身保険(積み立てタイプ)があります。詳しく分ければもっと多くの種類があるのですが、今回はこの2つのタイプを上手く利用して保険料を節約する方法を紹介します。

 生命保険は誰もが必要ですが、人それぞれ必要な目的、期間は違います。目的は色々ありますが、代表的なものとしては

  • 残された家族のために
  • ローンの返済のために
  • 子供が独立するまでの保障
  • 葬儀費用のため
  • 相続税対策のため
  • ビジネスのため
  • リタイヤ後に備えて貯蓄

 これら以外にも理由は考えられますが、目的毎に必要な期間は異なります。

 次のような例で考えてみましょう。

  • 目的期間
  • ローンの返済20年
  • 子供の大学資金13年
  • 子供が独立するまで15年
  • 葬儀費用 一生
  • 相続税対策一生
  • 残された家族のため一生

 上記のすべての目的を満たすために、$1,000,000の生命保険が必要だと仮定します。その$1,000,000の保障をすべて終身保険で加入すると大変高額な保険料となります。あまりにも高額なために、必要金額よりも低い金額で妥協して加入している人もいると思います。

 生命保険は1本ですべての条件を満たす必要はありません。何本でも加入できますので、上手く組み合わせて加入すると大きな節約となります。上記の例で、ローンの返済と子供のために$500,000、生涯継続する保険を$500,000と2つに分けて考えてみましょう。

 その場合、20年間の定期保険で$500,000、終身保険で$500,000のふたつの保険で上記の目的のすべてが満たされます。さらに、保険の掛け金は、1本の終身保険で加入する時に比べてかなり割安となります。35歳男性、優良健康体の場合で計算すると、保険料金は約半額となります。

 生命保険は、若い時、健康な時に加入するのがお得です。まだ加入されてない人は是非検討してみてください。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

安岡忠展 (Tadanobu Yasuoka)

ライタープロフィール

全ての保険を取り扱う総合保険代理店「ダイワ保険代理店」代表。顧客の保険代理人として「お客様にとってベストなプラン」を提供する。目標は「全ての保険を取り扱うことでお客様のニーズを把握し、生涯のパートナーとしてお付き合いいただくこと」。

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る