流行の兆し!「テマケリア」ブラジル発の手巻き寿司、ミツカンおすすめレシピも紹介
文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)
- 2016年3月25日
- 2016年4月号掲載
テマケリア。一度聞いたら忘れられない、コケティッシュなネーミング。ブラジル生まれの「手巻き寿司ファストフードの店」のことをさす。ボリュームたっぷりのご飯と、のり。魚や野菜、サラダ、チーズに揚げ物、フルーツまで、いろいろな素材を巻いてしまう。日本人がなじんでいる「手巻き」とも、アメリカ人が大好きな「ハンドロール」とも、ちょっと違う食べ物だ。
ここで食べよう!
アメリカ東西 話題のテマケリア
カリフォルニア コスタメサ
temakira
259 E 17th Street, Costa Mesa, CA
949-650-0305
www.temakira.com
ロサンゼルス近郊、オレンジ・カウンティーのコスタメサにある人気店が、「テマキラ」(temakira)だ。
サンパウロ生まれのヒューゴ・コマツさんが、ブラジルで大流行しているテマケリアを見て、「これはアメリカでも人気が出るはず」と見込んで、金融業界から転身。姉のイルカ・コマツさん、元同僚のナツコ・トラビオリさんと一緒に、2014年の秋にオープンさせた。すでに3店舗を展開するほどに成長した。
手巻きの種類も豊富で、ブラジル風、アメリカ風、日本風など、いろいろなスタイルが楽しめる。
最近ロサンゼルスで人気爆発中のポケ・スタイルや、アメリカ人が好きなサーモンとクリームチーズの組み合わせなどもあり、ツボをおさえたメニューになっている。
オリーブオイルとレモンが隠し味の「ネギハマ」(ハマチとネギ)は、さっぱりしていて、ブラジル人が好きなセビーチェを食べているような感覚に近い。
自分でカスタマイズするのが好きなアメリカ人のために、のりかソイペーパーかを選び、プロテインや野菜など自由に具材を選べるようにもした。
値段は1本4〜5ドル前後。結構なボリュームだが、1人だいたい2〜3本は注文して食べていくそうだ。
家族連れやシニア、子供も多い。ランチどきには、近くにあるハイスクールから学生たちがやってくるという。日本では、「手巻き寿司」は子供が好んで食べるものだったことを考えると、アメリカでも子供たちに人気が出るのは驚きではないのかもしれない。
トラビオリさんは、「もう少し安い値段でちゃんとしたお寿司が食べたい、という人たちに、気軽に入れて、おしゃれでコストパフォーマンスがよいテマケリアはぴったりだと思う」と話す。
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