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厳選された至上のレストラン第5回 〜Sushi Tsujita〜
- 2017年11月22日
日本からの食材を積極的に使っているお店を応援しようという趣旨のもと、アメリカ国内の様々なレストランを紹介していく。
“一見さんお断り”とは謳ってはいないが、表に看板を掛けてないので少々見つけにくい店だ。「寿司つじ田」は、ロサンゼルス市内で大人気のソーテル通り沿いにある。この通りは最近とてもHIPで、アジア系の若い連中が中心に屯している。人気のラーメン店や回転寿司などは、平日でも長蛇の列となっている。
本格的な日本の寿司屋がソーテルに登場
この辺りの日本食レストランのなかでも特に人気店といえば、つけ麺で有名な「ラーメンつじ田」である。あまり知られていないが、同じ経営で「寿司つじ田」というのがある。このお店の寿司や割烹コース料理というのは、これはこれでまた極めた感がある。
小生古くからサンタモニカに住んでいた関係で、この辺りの寿司屋さんは詳しいが、正直申し上げてこの辺りには日本の美味しい寿司屋さんが少なかった。この店に初めて行った時、この地区でやっと日本人として誇れる、本格的な日本の寿司が食べられるレストランができたと喜んだのを思い出す。
食材の旨みを引き出した贅沢な料理
シェフの茂野吉範氏(通称・しげさん)は、高知県出身。愛嬌のある笑顔がとても素敵で若く見えるが、赤坂の割烹「逢初」で18年修行してきた実力派だ。
真骨頂は、季節感溢れる旬の食材を生かした“カリフォルニア風伝統割烹料理”である。基本は正統派の懐石料理であるが、アメリカ人のお客さんが多いこともあり、国境を越えたしげさんの主張を感じる。大胆に和牛やキャビアなどの高級食材や新鮮な魚介類を使ってのコースは、贅沢で美しく上品なテイストでありながら、食材の旨みをよく引き出している。豊富な種類の日本酒やワインで、贅沢で極上の時間を演出してくれる。
ここは会食でもプライベートでも使えるレストランだし、全然気取っていないので、昼夜いつ誰と行っても居心地が良い店だ。グルメ通の読者には、是非一度は試して頂きたい。
シーズンごとに食材が変わるメニューも魅力
今回は取材の為にコース料理を試したが、このコースもシーズンごとに変わるので気をつけていただきたい。
まず突き出しは、“生カキの土佐酢ジュレ”、“うにキャビアのせ”。なんとも“もったいない組み合わせ”という以外の言葉は見つからない。それぞれが主役になれる高級食材同士のコラボだが、決して喧嘩をするわけではない。

3種盛り(ボタンエビ、めばちマグロの漬け、カマス炙り/写真左)、マグロの土瓶蒸し(写真右上)、和牛のサラダ仕立て(トマト塩こうじドレッシング/写真右下)

トロの燻製(自家製スモーク/写真左)、カボチャマンジュー・ネギの餡かけ
Tsujita LA Artisan Noodle
日本食材サポーター店
■店舗:本店(CA)、ANNEX店(CA)、SUSHI TSUJITA(CA)、THE TSUJITA ARTISAN NOODLE(CA)、KILLER NOODLE(CA)、TSUJITA NJ-KAISEN DON-(NJ)、TSUJITA HAWAII(HI)
日本食材サポーター店認定制度
日本農林水産省が定める制度で、日本産の食材や酒類を積極的に使用し魅力を伝えているお店を日本食材サポーター店として応援する制度が米国でも始まりました。日本産食材の輸出を促進する事で、日本の生産者や食品事業者を支援していくものです。今後もこのコラムで、日本産食材を取り扱うお店やレストランをご紹介していきます。対象は全米の食品小売店と飲食店です。ご推薦のお店やレストランがございましたら、是非ご連絡お願い致します。
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