一生に一度は泊まりたい
アメリカのホテル7
- 2018年1月1日
- 2018年1月号掲載
ユタの渓谷に抱かれた
アマンリゾーツの隠れ家
Amangiri
Canyon Point, UT
www.aman.com/resorts/amangiri
インドネシア出身のホテル実業家、エイドリアン・ゼッカが創業し、現在、世界20カ国に31の施設を展開しているアマンリゾーツ。抑えた客数で徹底的なプライバシーとハイクラスのホスピタリティを提供する同リゾーツがアメリカで手がけるホテルは2カ所。1カ所はイエローストーン国立公園とジャクソンホールに近いアマンガニ、そしてもう1カ所がユタ州のキャニオンポイントにあるアマンギリだ。
アマンギリは背景の渓谷に抱かれるように、ユタ州とアリゾナ州との州境近くに佇んでいる。建物はゲートから見えない。インターホンを押してゲート内に迎えられた後、しばらく車で進んだ先にやっと本館が姿を現わす。周辺に溶け込むようなベージュを基調にした建物は、3人の建築家のコラボレーションによって完成した。中でもこのホテルの一番の見どころは、巨大な岩がせり出しているプールだ。もともと、レイク・パウエルの近辺にこのホテルを建設する予定だったが、この岩の周辺にプールを造りたいからと計画が大幅に変更になったそうだ。
周辺には大自然以外、何もない。ここでできるのは、広大な敷地内でワイルドなトレッキングやロッククライミングに興じるか、ユニークなコレクションで知られるワインセラーのワインをいただき、グラスを片手に屋外のラウンジスペースで星空を見上げるか、岩の付け根に広がるプールでリラックスするか。また、同館付属のスパはその品質の高さで知られ、数多の受賞歴を誇る。
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