一生に一度は泊まりたい
アメリカのホテル7
- 2018年1月1日
- 2018年1月号掲載
江戸の使節団も宿泊
合衆国首都のアイコン
The Willard InterContinental Washington DC
Washington DC
washington.intercontinental.com
1818年築、200年の歴史を誇る、アメリカ合衆国首都のアイコン的な存在でもあるウィラード・インターコンチネンタル・ワシントンDC。ホワイトハウスから2ブロックの場所に位置し、リンカーン記念塔を窓から望める部屋もある。まさに「アメリカの政治の中心地にいる」ことを実感できるホテルだ。
1851年にはフランクリン・ピアース大統領が宿泊したのを皮切りに、海外からも国賓級のゲストが滞在。日本からも、江戸時代末期の1860年、万延元年遣米使節がワシントンDCでの宿泊先に同ホテルを選んだ。使節団一行の74人は、ここを拠点として首都に25日間滞在し、ジェームズ・ブキャナン大統領に謁見した。
翌1861年には大統領就任を控えたエイブラハム・リンカーンが、10日にわたり宿泊した。それから100年以上の時を経た1963年、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が「私には夢がある」で始まるスピーチの最終打ち合わせを、このホテルのロビーでアドバイザーと行った。1968年には大統領選の準備のため、リチャード・ニクソンが4階分のフロアを借り切ってオフィスとして使用。さらに大規模な改装後の1998年、スティーブン・スピルバーグ演出、トム・クルーズ主演の映画『マイノリティ・リポート』の撮影にも使用された。これらの歴史は館内のヒストリーギャラリーで閲覧することができる。
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