デンバーでアートめぐり

文&写真/齋藤春菜(Text and Photo by Haruna Saito)

デンバー美術館にて

コロラドの州都デンバーは今、ビジネスの拠点としても暮らしの拠点としても、全米から注目を集めている人気の都市。町なかでは地産地消の有名レストランや歴史地区の散策、ショッピング、少し町を離れれば大自然でアウトドアと、見どころが目白押しだ。なかでもアートの一大拠点として成長しつつあるデンバーで、見逃せないスポットを紹介しよう。

全米屈指の先住民アートのコレクション
デンバー美術館

ネイティブアメリカンのトーテムポール

外観からして目を引く「デンバー美術館(Denver Art Museum)」は、アメリカの建築家ダニエル・リベスキントによる設計。複数の角が連なるこの建物のデザインは、ロッキー山脈の山々をイメージしているのだとか。建物の周りには、巨大な箒とチリトリのオブジェや牛の像などがあり、写真撮影にもぴったり。

ネイティブアメリカンの美術コレクションでは全米屈指の規模を誇るこの美術館。おもしろいのは、動物をテーマにした世界中の作品が集められたコーナーがあることだ。密猟を皮肉った作品や、動物を題材にした世界中のおとぎ話をモチーフにした作品など、テーマごとに分けられたユニークな作品群が展示されている。展示エリアで寝転がりながら楽しめるこども向けのワークショップも実施しており、体験型の美術館としても人気。

リニューアルオープンしたばかりの
カークランド美術館

コロラドの作家による陶芸がいっぱい

2018年の春にリニューアルオープンした「カークランド美術館(Kirkland Museum of Fine & Decorative Art)」は、装飾アートの美術館。画家バンス・カークランドのスタジオをそのまま引っ張って移築し、さらに広い展示スペースへと進化した美術館は、ゴールドに輝く外壁がよく目立つ。

内部にはアール・デコや近現代などの時代ごとに絵画や家具、食器などの装飾アートが展示されており、時代とともに移り変わる装飾様式を見られる。カークランド自身の作品も年代ごとに展示されており、絵の描き方が変化して行く様子が見られるのがおもしろい。

急成長している新拠点
ライノ(RiNo = River North Art District)

ダウンタウンの北東に位置するRiNoというエリアは、数年前から開発が始まった新たな観光スポット。現在、このエリアではウォールアートが盛んだ。町なかを歩けば、そこかしこの建物に色鮮やかなアートが描かれている。ここでは毎年アートフェスティバルが開催されており、ウォールアートも年に1回描き変えられるそうだ。

ユニークなギャラリーなども点在しているので、散策しながらアートに浸るのがおすすめ。ただし、ギャラリーは気まぐれにクローズしていることもあるのでご注意を。現在も開発が続いており、今後も見どころが続々と増える、期待のエリアだ。

町なかでアートを見つけよう

デンバーの町には美術館や博物館はもちろん、町なかに設置されたパブリックアートも多い。その代表が、デンバーのアイコン的存在であるブルーベア。コンベンションセンターのガラス窓を外からのぞき込む巨大な彫刻は、なんとも言えない愛らしさがある。

そのほか、コンクリートの床がユニークな模様で埋められていたり、16番街モールに牛や羊のオブジェがあったりと、町なかの至るところで見られるパブリックアート。あなたはいくつ見つけられる?

町なかで見つけた動物のオブジェ

このほかにも、恐竜の展示で有名な「デンバー自然科学博物館(Denver Museum of Nature & Science)」や、写真のミュージアム「コロラド・フォトグラフィック・アートセンター(Colorado Photographic Arts Center)」、演劇やオペラ、交響曲などの上演が行われる「デンバー・パフォーミング・アーツ・コンプレックス(Denver Performing Arts Complex)」など、あらゆるアートが楽しめるデンバー。マイルハイ・カルチャーパスを購入すれば市内のミュージアムをお得にめぐれるので、アート好きならぜひゲットして。

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齋藤春菜 (Haruna Saito)

齋藤春菜 (Haruna Saito)

ライタープロフィール

物流会社で営業職、出版社で旅行雑誌の編集職を経て渡米。思い立ったら国内外を問わずふらりと旅に出ては、その地の文化や人々、景色を写真に収めて歩く。世界遺産検定1級所持。

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