VRに未来はあるのか?

視界をゴーグルで取り囲むことで、パソコンの仮想世界をその目で体験できるVR(Virtual Reality)。

2019年3月、GoogleがVRアニメのスタジオGoogle Spotlight Storiesを閉鎖するというニュースが発表されました。VR短編アニメ賞として初めてアカデミー賞を受賞した感動作『パール』など、数々の意欲的な作品を提供してきただけに衝撃的でした。

VRは果たしてこの先どうなっていくのでしょうか。

2016年にVR元年と呼ばれてからすでに3年。VRブームの火付け役になったOculus社をはじめ、さまざまな企業がVRのヘッドセットとコンテンツ作りに注力してきました。

物理的に不可能な体験も、VRによって体験可能になります。また、エンターテインメントの分野だけではなく、教育演習、ミーティング、医療からショッピングなど、ゲーム分野以外でも注目されています。

私は去年、カルフォルニア大学バークレー校の美術館でVRを使用したアート作品を展示する機会をいただきました。VRヘッドセットをかぶると3Dモデリングされた建物を、コントローラーを使って歩き回れるというものです。美術館の中で仮想美術館を歩き回るという不可思議な体験をオーディエンスに楽しんでいただきました。

多くの方々にVRを楽しんでいただけましたが、残念ながら3D酔いや、化粧が崩れてしまうという理由で楽しめなかった方もいました。課題がまだまだ多いVRですが、もっと手軽に楽しめれば、これ以上に魅力的なコンテンツはないかもしれません。

これからのVRは、どれだけ快適に、簡単に、体験できるようになるかが鍵だと思います。

2019年4月1日にはOculus社から、新VRヘッドセットOculus Rift Sの発表がありました。物理センサーを減らしたことでまた一歩、VRへのハードルを低くしました。また装着時のわずらわしさの原因となるコードをなくした、ワイヤレスVRヘッドセットのOculus Questの発売も注目されています。着々とVRは進化を遂げているのです。

もし、ビジネスモデルとしてVRを考えるのであれば、提供するコンテンツに+αとしてオプション提示するのが最善かもしれません。

Youtubeの360度ビデオを使ったPVや、ブラウザーでVRを使用可能にするWebVRという例のように、VRなしでも楽しめつつ、VRを使用するとさらに楽しめるコンテンツ作りが大事だと思います。

まだまだこの先どうなるか分からないVR分野ですが、今後の可能性に期待が膨らみます。

参考記事:
https://www.youtube.com/watch?v=WqCH4DNQBUA
https://qz.com/1364769/google-apparently-no-longer-thinks-vr-is-the-future-of-movies/

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重岩 元(Gen Kasaneiwa)

重岩 元(Gen Kasaneiwa)

ライタープロフィール

株式会社グラフネットワーク、ロサンゼルス支社所属のデザイナー。2015年に渡米。カリフォルニア大学バークレー校で、アートとデザインを通して動画制作、ゲーム制作、AR、VR、WebVR、3Dプリントや3Dモデリングなどのテクノロジーを積極的に学ぶ。卒業後の現在は日米のWeb制作業務、アプリ開発、グラフィックデザイン全般を手がける。新潟県出身。

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