Vol.027:DBAの更新に関して〜詐欺に気をつけましょう!〜

以前に書いた記事:『ロサンゼルスでDBA(別名 FBN: Fictitious Business Names)の登録方法』が割とたくさんの方に読まれているようで、「参考になりました!」とか「登録できました〜」とか「第一歩が踏み出せそうでわくわくしてます^^」とか感想をいただけるので素直に嬉しく思います。

ということで、今回はDBAの更新(リニューアル)に関して書いてみます。

ロサンゼルスカウンティーに登録されたDBA(別名 FBN: Fictitious Business Names)は、その時点から5年間有効となります。なので、5年後以降もそのビジネス(DBAの使用)を継続する場合は更新手続きをする必要があります。

ちなみによくある話ですが、アメリカでは約20%のスモールビジネスが1年以内に倒れ、2年目に約30%が、そして5年後には50%以上(日本では80%以上とか!?)が倒れるという数字があるそうなので、5年以上続いたあなたのビジネスは本物です!素晴らしい!と自信を持っても良いかと思います。笑

さて今回は、妻のヨガ教室で登録したDBAが更新時期となったのでそれを事例として紹介します。
正直言って5年前に登録したことは全く忘れていました・・・が、このようなレターが Los Angeles County Registrar-Recorder/County Clerk から届きますのでご安心ください(住所が変わってなければですね)。 確かこれ、有効期限の6ヶ月前くらいに届きました。

届いた時は、まだ期限まで時間があるからそのうちやろうと後回しにして置いてましたが、数日後にこんな手紙↓が届き始めました。

送り主は、Fictitious Business Name Renewal Center というところで、住所はカリフォルニア州の州都であり行政区画としてのエリア、サクラメント(政府関連の書類が送られてくことも多い)。中身を見てみると正しい情報(僕の名前、DBAとして登録したビジネス名とファイリングした日付、有効期限)が書いてあります。

そして、Fictitious Business Namesを更新したければ、4月30日までにチェックかクレジットカードで$125.00を支払いなさいとのこと(実際の有効期限は6月24日なのですが)。

ぱっと見、なんか怪しいなとは思いましたが、そのままチェックを郵送 / 支払いをしちゃってもおかしくない感じですよね?返送用の封筒もしっかり同封されてるし。

はい、調べてみたらこれは詐欺としてレポートされていることがわかりました。
よくよく見ると手紙には、THIS IS NOT A GOVERMENT DOCUMENT と書いてあるので違法ではないのかもしれませんが、悪どい業者であることは間違いないと思います。危うく騙されるところでした〜。皆さんも気をつけてくださいね!

実際のリニューアルのファイリング料金は、$26 のみです。(2019年5月現在)

ということで気を取り直し、こちらの正規のサイト内のOnline application から手続きを行いました。

上記のハガキにも記載があるファイリング番号、もしくは登録されているビジネスネーム(DBA)で検索、該当するものを選択しステップに沿って必要事項を記入していき「Submit Order」で依頼が完了します。オーダー確認番号とバーコードを印刷した紙を持って、今回は見学も兼ねて最寄りのオフィスに直接支払いをしに行ってきました。

窓口が二つに分かれていて、Marriage Licenses関連の列と、ビジネス関連の列がありました。比較的ビジネスの方は空いていたので、5分も待たないうちに呼ばれて書類を見せたら、間違いないですねと内容を確認して署名。チェックで$26 のRenewal filing feeを支払って完了(クレジットカードでの支払いは手数料:$1.75 追加です!)。

そんで、はいよっーって感じで書類に承認のハンコを押してくれました!祝

また5年間の有効期間がありますので、その日までビジネスが続くようがんばりましょ〜^^

それでは、みなさま GOOD LUCK!!

「ん〜。ようわからん!」という方は、ご連絡ください。

※この記事は2019年5月現在の情報です。 専門的な法律関連の情報等については、各種専門弁護士などにお問い合わせください。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

板倉光孝 (Mitsu Itakura ゼロハチロック:CEO)

板倉光孝 (Mitsu Itakura ゼロハチロック:CEO)

ライタープロフィール

カリフォルニア州レドンドビーチ在住。愛知県豊田市生まれ。21歳で渡米後、レストランでアルバイトをしながら、バンド活動とサーフィンに没頭。メディア運営に興味を持ち始め、ビジネスの世界へ。
全米最大級の日系オンラインメディア運営会社にて、広告販売を中心とした営業部の立ち上げ、新規エリア開拓、マーケティング戦略・イベント企画の立案、遂行など、営業/販売サイドの統括責任者として実績を残す。11年連続売上増に貢献した後退社。2016年1月、米国法人 Zero-Hachi Rock, Inc.を設立。ロサンゼルスを中心に、起業支援、日系企業のセールス/マーケティング支援、日本企業のアメリカ進出支援を主な事業として活躍中!

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る