〔ミャンマー〕損保ジャパンと地場AMGI、合弁で覚書

アジア発の有効なビジネス情報を手軽にキャッチ!

損保ジャパン日本興亜は7日、ミャンマーの大手エヤワディ(AYA)銀行傘下の損害保険会社AYAミャンマー・ゼネラル・インシュランス(AMGI)と合弁事業の覚書に調印した。両社は10月初旬をめどに新会社「AYA損保(AYA SOMPO)」を始動し、本格的に市場参入する。

合弁事業の覚書にサインした損保ジャパン日本興亜ヤンゴン事務所の岡田主席駐在員(左から3人目)とAMIミャンマー損保のミョー・ミン・トゥ社長(同4人目)=7日、ヤンゴン(NNA)

損保ジャパンは2016年に、AMGIの前身であるAYAミャンマー・インシュアランス(AMI)と業務提携を結んで人材交流や技術支援を行うほか、ヤンゴン近郊のティラワ経済特区(SEZ)限定で保険を販売してきた。19年1月にミャンマー政府が保険市場の外資開放に向けた手続きを正式発表したことに伴い、AMGIとの合弁設立に向けた準備に入っていた。損保ジャパンは、新会社AYA損保に当初15%を出資し、ヤンゴン駐在員事務所の岡田圭司主席駐在員が最高執行責任者(COO)に就く。2年以内に会社法で地場会社とみなされる出資上限の35%まで引き上げる。

式典では、AYA銀行を保有する地場財閥マックス・ミャンマーのゾー・ゾー会長が「保険市場開放は国の成長の大きな鍵になる。最善を尽くし、何百年も続く会社にしていく」と述べた。AYA損保はAYA銀行の窓口販売を中心に、当初は需要が拡大している自動車保険の販売を強化。ミャンマーでは規制緩和に伴い、これまで国営会社が独占していた建設工事保険や貨物保険なども民間企業が取り扱えるようになる見通しで、商機が期待されている。

ミャンマーの保険市場には、損保ジャパンのほか、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の損保2社、日本生命保険と太陽生命保険、明治安田生命が出資するタイのタイライフ・インシュランスの生保3社が合弁事業で、第一生命など5社が全額出資で参入することを明らかにしている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2023年10月8日

    若者の自殺
    かなり重いテーマになってしまうのだけれど、最近、若い世代の自殺について考えさせられることが...
  2. 2023年10月6日

    フィレンツェの日々
    フィレンツェの遠景 誰にでもささやかな夢がある。イタリアで長い休暇を取ってみたかった娘家族は...
  3. 縦横無尽に川が流れ、湖や湿地帯、針葉樹林などの美しい自然が広がるピマチオウィン・アキ。世界複合遺産...
  4. こどもの進学の資金集め、老後の生活など、さまざまな理由で資産運用を始めたい人のために、アメ...
  5. パンデミックの終焉とともに、今年の春以降、各国間の交流が再開した。そして私は5月、日本の某学校法人...
  6. フロリダ、パームビーチで 石川啄木の短歌は胸に沁みる。「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの...
  7. イヌワシやハヤブサなど、絶滅の危機に瀕している生物も多数生息するダイナソール州立公園 アルバ...
  8. プロベート(検認手続き)とは 長くアメリカに住んでいる方にもあまりよく知られていませ...
ページ上部へ戻る