トンでもアクションで魅了!!
「xXx: Return of Xander Cage」

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

© 2016 Paramount Pictures

 アクション映画やカンフー映画が大好きな筆者にとって、本作は期待を遙かに上回る満足満点の作品となった。

「オレ様」ヴィン・ディーゼルが、同じく「オレ様」なタイトルロール、ザンダーを演じるのだから、「絶対無理~」という非現実なアクションが飛び出るのは予想していた。しかし、そんな突拍子もないアクションを観客にすんなり受け入れさせただけでなく、本作は、カンフーのアクション場面を巧みに描写していて嬉しかった。

ハリウッドが香港のカンフー系スターを起用すると、どうしても見せ場のマズい映像にしてしまう。しかし、本作は違った。スピード感溢れるドニー・イェンの手業足技も、トニー・ジャーのムエタイの脳天キックも見事に捉えていたのだ。

最近のハリウッド映画にありがちな、中国マネーで製作された本作には、中国人俳優がしっかりメインのキャラで出演している。そうすることで、後輩たちへの道を切り開くことができる。バブル時代の日本もこういうお金の使い方をしてほしかったと嘆くのは筆者だけだろうか。

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はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

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