Vol.047:ついにロサンゼルス上陸!?美味しい節約&フードロス削減。話題のアプリ「Too Good To Go」を試してみた!

最近よく耳にするSDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な17の開発目標))、個人も企業も地球環境を考えるべき時代です。今回は、フードロス問題に焦点を当てその改善に取り組む話題のアプリ:Too Good To Go を実際に試してみたので紹介します。

Too Good To Goは、売れ残った食品を持つレストランや店舗と近所のユーザーをマッチングするモバイルアプリです。ユーザーは節約しながらも美味しいものが食べられる!そしてビジネス側はフードロスを減らし地球環境への貢献ができるというもの。

デンマーク発、ヨーロッパの主要都市をカバーしていて2020年10月にはアメリカ、カナダでの運用も開始。近年、サステナブルフードアプリの分野においての新規ダウンロード数で最も急成長しているスタートアップだそうです。

Too Good To Go
https://toogoodtogo.com/en-us

みなさん知ってますか!?なんと現在、世界の食糧の3分の1以上が廃棄処分されているそう!

そのうえ廃棄すること自体にも電力がかかる、、、“食糧廃棄(フードロス)を減らすことは、地球温暖化を食い止めるために最も重要なことの一つです。” というメッセージが込められています。

ウェブサイトは、とても洗練されたクリーンなデザインイメージでフードロス問題に関するいろんな記事やデータの他、レシピや食材に関しての豆知識やTipsなど有益なコンテンツがてんこ盛りです。またソーシャルメディア等での発信を見ても、統一感があってブランドがしっかり創られているなぁという良い印象を受けました。

さてさて、実際にアプリを使って試してみましたのでざーっと流れと概要を紹介しますね。

Too Good To Goの使い方

  • まずはアプリをダウンロード
  • エリアで検索(自宅から半径●マイルまでなどの設定ができます)
  • ベーカリー、カフェ、レストランやグロッサリーなどが売れ残りなどで廃棄予定の商品を集めてサプライズバッグ(ヨーロッパではMagic Boxという名称らしい)にしてくれてるので希望の商品を選びます

商品内容は自分では選べないが、通常価格以上のものが入っている(福袋にも近いかも)
もちろんまだ全然食べれる状態のもの、どうせ廃棄されるんなら少しでもフードロスを減らしたいよね!

  • だいたい閉店間際や閉店後30分間などピックアップの時間が決められている
  • 予約(購入)をする
  • 支払いはApple Pay と連動(AndriodはGoogle Pay)なので1クリックで完了。他の支払い方法を希望の場合は指定のクレジットカードの登録もできるようです。
  • 指定の時間内にピックアップに行きます *デリバリーはしないのでお店まで取りに行く必要があります
  • お店に着いたらスタッフさんにアプリのオーダー画面を見せればOK
  • 「はい、サプライズバッグだよ〜」と言って用意されていた商品を渡してくれました

今回試したお店:Le Pain Quotidien (マンハッタンビーチのベーカリー/ レストラン)

これが実際に購入($4.99 Tax込み)したものの中身です!

  1. クロワッサン
  2. チョコクロワッサン
  3. レーズンのスコーン
  4. チョコレートクッキー

Google Reviewでもかなり高評価のお店なのでしっかり美味しい!

税込で$4.99でこれだけ入ってればお得感ありますよね〜。そしてフードロス削減に少しでも役立っていると感じることができるので気分も良く、総じてハッピー。

節約できて美味しいものが食べられる、そしてフードロスを減らし地球環境へも貢献できる体験。

その体験の中にもサプライズバッグ!という名称もうまいなと思いますが、ワクワク感があるっていうのも大事なポイントですよね。

ビジネス&マーケティング的視点

ビジネス(店舗やレストラン)側の視点でマーケティング的に考えてみても、消費者に対してのポジティブなメッセージやブランドイメージとしてユーザーに受け入れられるメリットがあると思います。

どうせ廃棄してしまう商品や食材を安い値段だとしても買ってくれることで利益につながったり、一度お店に足を運んで来てくれることで別の機会にまた来てくれる可能性が増えると思うんです。また実際に商品を食べてみて美味しいと思ってもらえたり、お店の雰囲気やスタッフさんの対応が気に入れば、また来ようって思うのが心情ですよね?僕も、「この場所はミーティングに使えるなぁ、また来よう!」って思いました。

少しでもフードロス問題や地球環境問題のことを気にかけているユーザーであればなおさらそういうお店を気にいることは間違いなし。登録はウェブサイト / アプリ上からできるので興味のある店舗オーナーさんはチェックしてみてくださいね(*これによって弊社がコミッションを得るとかはありません。念の為)。

その他に、ローカルのチャリティー団体にも寄付できる機能もついてます。

まとめの感想

個人的には僕の住むロサンゼルスエリアにもう少しお店が増えてほしいなぁと正直思いました。

(2022年5月、現時点ではエリアによってまちまち。まだロサンゼルスでのプロモーションが弱いのか、もしくは都会の割に車社会という環境がSDGsの観点も含め適していないのか?)

ちなみに今のところアメリカでは以下のエリアで展開中とのこと:

Austin, Baltimore, Boston, Chicago, the D.C. area, New York, New Jersey, the San Francisco Bay Area, Los Angeles, Portland, Philadelphia, Providence, Seattle, and a few more parts of the country (Oct 31, 2021)

それと、思ったのは僕たち日本人が持っている素敵な文化「もったいない精神」や、昭和の時代はご近所同士で醤油を貸し借りしたという様な話にも通じるところがあって面白いと思いました。

今のインフレ状況や物価高騰も追い風になりそうなので、今後利用するユーザーやビジネスが増えることを願うと同時に、フードロス問題への意識などムーブメントとしてどう変わって行くのか未来が楽しみですね。

Too Good To Go の他にも似たようなアプリがあるので気になる方はチェックしてみてください。

Flashfood:https://www.flashfood.com
Food for All:https://foodforall.com
Karma:https://old.karma.life

日本にも同じコンセプトのアプリがあるみたいですね!念の為、記載しておきます。

TABETE: https://tabete.me

ではでは。

アメリカでの販促プロモーション施策を含め、デジタルマーケティングに関してのご相談はこちらからお気軽にどうぞ。

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板倉光孝 (Mitsu Itakura ゼロハチロック:CEO)

板倉光孝 (Mitsu Itakura ゼロハチロック:CEO)

ライタープロフィール

カリフォルニア州レドンドビーチ在住。愛知県豊田市生まれ。21歳で渡米後、レストランでアルバイトをしながら、バンド活動とサーフィンに没頭。メディア運営に興味を持ち始め、ビジネスの世界へ。
全米最大級の日系オンラインメディア運営会社にて、広告販売を中心とした営業部の立ち上げ、新規エリア開拓、マーケティング戦略・イベント企画の立案、遂行など、営業/販売サイドの統括責任者として実績を残す。11年連続売上増に貢献した後退社。2016年1月、米国法人 Zero-Hachi Rock, Inc.を設立。ロサンゼルスを中心に、起業支援、日系企業のセールス/マーケティング支援、日本企業のアメリカ進出支援を主な事業として活躍中!

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