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機内で健康的に過ごすための7つの心得

夏は日本への帰省や国内外への旅行で、長時間のフライトを利用する機会が多い。そんな時、エコノミー症候群をはじめ、機内で体調を崩すこともある。できるだけ健康的に機内で過ごすために、搭乗前に心がけておきたいこと、準備しておきたいことを紹介しよう。

①水を飲む
体調を維持する一番の方法は、搭乗前と機内で水分を摂取し続けること。水が入っていない空のボトルなら、セキュリティチェックを通過できる。空のボトルを持参し、セキュリティを通過した後、ウォーターサーバーの水をボトルに入れ、ゲートで水分を摂取し続ける。またはゲート周辺で水を購入する。「機内で水は無料でもらえるから」といっても、水平飛行になるまで水が配られることはないので、鍵は搭乗前の十分な水分の摂取だということを忘れずに。

②トイレに行く
衛生面を考慮した場合、公衆トイレの利用は極力控えた方がいいというのは今や常識。しかし、水を流す段階で菌が周辺に撒き散らされてしまうことはあまり知られていない。つまり、機内の席がトイレに近いほど、菌に触れる確率も上がってしまうということだ。可能なら席はトイレから少し離れた場所を指定し、機内でのトイレの利用を最小限にするためにも搭乗前にトイレに行っておこう。その際は、先に便座の蓋を閉めてからトイレの水を流す。その後、徹底的に手を洗う。そして、ペーパータオルを使って蛇口を閉めればより安心だ。

③毛布と枕を持参する
航空会社の毛布や枕は使い捨てではないため、往々にして菌を運搬するルートにもなってしまう。その証拠に、過去に感染性の呼吸器症候群が世界的に流行した際、毛布と枕を廃棄処分した航空会社は少なくなかった。持ち運びに便利で軽い毛布と枕を機内に持参すれば、リスクは軽減できる。

④自前の食事を持ち込む
長時間のフライトでは、機内の食事も楽しみの一つ。しかし、300の航空会社に年間4億500万食の機内食を提供していたコロラド州デンバーのケータリング会社が、衛生基準に違反していた事実が数年前に発覚。サンプルからリステリア菌が発見された結果、施設内を調べたところ、ゴキブリ、アリ、ハエが検出された。心配してもキリがないかもしれないが、万全の策は食事の持ち込みだ。また、搭乗前の食事は腸内を整えるヨーグルトがおすすめ。

⑤アルコールを飲み過ぎない
ラウンジやバーは誘惑の宝庫だ。機内でリラックスして過ごせるようにと、搭乗前にビールやカクテルを飲むのが習慣という人も少なくない。しかし、忘れてはいけないのは、アルコールには脱水作用があるということ。アルコールを飲み過ぎると体内の水分が抜けてしまい、さらに機内の乾燥した空気とのダブルパンチで体調を悪化させる要因にもなる。

⑥ガムやキャンディを用意する
機内での気圧の変化で、特に上昇中と降下中は耳が通りにくくなってしまうのを経験したことがあるだろう。防ぐには顎を動かすのが効果的とされている。そこで活躍するのがガムやキャンディ。子ども連れの場合は必携だ。

⑦疲労を溜めない
機内で体調が悪くなる要因の一つが疲労。出発前、忙しく過ごしていても「機内でたくさん寝られるから大丈夫」と無理をしがち。しかし、疲労が溜まった状態で飛行機に乗ると、乾燥、気圧の変化も相まって気分が悪くなることも。フライトの前はしっかり寝て、健康的な食事を摂り、さらに愛用のサプリメントがあればそれを服用し、免疫力を維持した状態で空港に向かおう。

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