採用管理システム(ATS)とは? おすすめツール5選
- 2023年1月12日
「採用はスピードが命! 」の記事内でふれた、人事部の味方 ATS。Applicant Tracking Systemの略で、日本語では「採用管理システム」または「採用支援ツール」などと呼ばれています。
日本ではまだまだ歴史の浅いこのツール。アメリカでは、タレントマネジメントが概念化した2000年頃から普及し、現在は採用だけでなく人事・労務全体をカバーする大型SaaSに成長しています。
本日はもう少し踏み込み、ATSの魅力をより詳しく解説していきたいと思います。
1. ATSとは?
ATSとは言葉の通り、応募者の受付から採用に至るまでの業務を一元管理できる機能を備えたシステムです。米国ではFortune 500の企業の98%、大手企業の66%、そして小規模企業も35%が使用と、ATSの導入が一般的だという調査結果を前回ご紹介しましたね。
米国大手求人サイトGlassdoorの調査によると、1件の求人にあたりの平均応募数は250。ここから最終的に1名を厳選するまで、人事担当者は膨大な情報量を扱うことになります。ATSを活用することで、これらを効率よく管理することができるという訳です。
以下のような機能が搭載されていることが一般的です。
- 求人の作成・複数媒体への同時投稿
- 応募者の情報やレジュメ管理
- 日程調整〜内定通知までの候補者とのコミュニケーションをツール内で実行
- 社内での選考状況の可視化や面接官のフィードバック共有
- 選考情報の蓄積
2. ATSを導入するメリット・デメリット
メリット1:工数の削減
「複数の求人サイトを行き来する」「エクセル上で情報をまとめる」「候補者ひとりひとりにメールを書いて送る」といった、人事の皆さんの手を煩わせる作業。
使用ツール数そのものを減らし、業務の一部を自動化を可能にするATSは、上記のような工数を削減し、効率化を図ってくれます。また、人的ミスの防止にも繋がるでしょう。
メリット2:採用の質の向上
「どの媒体からどのくらいの応募があったのか」「面接の辞退率はどれくらいか」などのレポートを簡単に出力し、採用データの分析をすることが可能です。
またそのデータを蓄積することで、採用担当者が変わったとしても、円滑に引き継ぎを行うことが可能です。
デメリット1:コストがかかる
ツールを導入するには、基本的に有料プランを購入する必要があります。ATSを導入することばかりに重きを置いてしまい、コストパフォーマンスが悪い結果となってしまう可能性も。
事業規模が小さく、年間の採用人数が決して多くない企業は、導入コストや運用コストに見合った業務効率化が計れないこともあるかもしれません。
デメリット2:逆に非効率になる
様々な便利機能を搭載しているATSだからこそ、使いこなすのが難しいという声もゼロではありません。反ってマンパワーが必要になるという事態を避けるため、慎重な検討が必要と言えるでしょう。
上記を以ち、導入を検討する際は以下の手順を踏むことをお勧めします。
ステップ 1. 自社に必要な機能の検討・予算の確認
ステップ 2. 求める機能を搭載すツールを調査
ステップ 3. 候補となるATSへの問い合わせ・デモアカウントの作成
ステップ 4. 採用に関わるメンバーでの相談
ステップ 5. 全候補の見積もりを回収し比較検討
3. お勧めツール5選
それでは最後に、アメリカで主流なATSをご紹介しましょう。
人材の獲得競争が、かつてないほど熾烈な昨今。プロセス全体を簡素化/合理化し、優秀な人材を採用する為、ATSの導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
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