自己分析のススメ ~16パーソナリティ性格診断~
- 2023年3月2日
「○○さんはA型らしく、真面目で几帳面な性格ですね。」
「おおらかで穏やかな性格から、△△さんはO型だと思いました。」
日本では、このように血液型を基にした性格判断が浸透していますよね。
その他、占星術や生年月日をベースにしたテストも多いでしょう。
アメリカをはじめ海外諸国では、心理学を土台とした “16パーソナリティズ” という性格診断がメジャーです。「あたる!」と呼び声が高いこのテスト。
進路決定・キャリア設計などの指標として使用されたり、LinkedInのプロフィール上に診断結果を記し自己呈示のツールとしたり。ひいては、人材育成・チームビルディングなど、個人の枠を超えビジネスの場で使われたりすることも珍しくはない程です。
今回はこの16パーソナリティズ 性格診断について、「仕事探し」「人事」の観点に紐づけながらご紹介していきます。
1. 16パーソナリティ診断とは
基本情報
16パーソナリティズテストとは、人の性格を16のカテゴリーに分類するオンライン性格診断テストです。このテストは、以下の心理学をベースに作られています。
- スイスの心理学者 カール・ユングが提唱した「心理学的類型(タイプ論)」
- アメリカのキャサリン・ブリッグスとその娘イザベル・マイヤーズによって開発された「MBTI(マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標)」
公式サイトは日本語を含む30ヶ国語以上に翻訳されており、日々世界中の人が受験しています。2011年のWEBサイト開設以来、その総数はのべ7億回以上(2022年11月付)だとか。認知度の高さが見てとれますね。
テストの概要
16パーソナリティーテストの特徴は以下の通り。
- 会員登録不要 無料受験可能
- 所要時間は5分〜最大12分
- 質問は全60問 選択式・段階式回答形式
例:「他人に自己紹介をするのが苦手だと感じる。」⇒ 同意レベルを1~7までで選択
気軽に受験できるという点も魅力のひとつですね。
全ての質問に回答し終えると、4つのアルファベットから成る診断結果が弾き出されます。
冒頭で書いた通り、このアルファベット4文字を 「I’m type ○△□◇.」などといった形でLinkedInのプロフィールに記載している方もアメリカでは多いですよ。
2. テストから分かること
あなたの性格的側面
先述の4つのアルファベットは、以下の性格的側面(パラメーター)から構成されます。
i. 他者との関わり方
I(Introverted | 内向型 = 思考の基準が自分) or E(Extraverted | 外交型 = 思考の基準が他者や環境)
ii. 情報処理の仕方
S(Sensing | 感覚型 = 五感を働かせ現実を重視) or N(Intuitive | 直感型 = 想像力を働かせ可能性を重視)
iii. 意思決定の仕方
T(Thinking | 思考型 = 因果関係や論理を基に判断) or F(Feeling | 感情型 = 価値観や人間関係を基に判断)
iv. 外界への接し方
J(Judgement | 判断型 = 計画に従い行動) or P(Perception | 知覚型 = 臨機応変に行動)
あなたのキャラクター
上記のパラメーターの組み合わせで、受験者の性格を以下16種類にキャラクターを分類します。結果のレポートには、長所短所をはじめ、親子・友人・恋愛関係、キャリア・職場の習慣に関する詳しい情報も含まれています。
3. 結果の活用方法
冒頭で述べた通り、個人の自己分析・自己理解・自己提示の手がかりになるかもしれませんね。また、組織づくりの上でヒントにしている企業・人事の皆様も少なくはありません。例えば、以下のような情報はチーム構成を考える上で参考となりうるかもしれませんね。
キャラクター別相性
各キャラクター同士の相性関係のチャートです。5が最高の相性、1が最低の相性となっています。
引用:適材適所
国別性格分布
同ウェブサイトは発表の国ごとの性格分布も発表しています。
例えば、日本での各キャラクターの比率はこのように。
最多は、INFP(仲介者)と、ENFP(広報活動家)。
最少は、ENTJ(指揮官)と、ESTP(起業家)という結果に。
アメリカでも同じく、最も多いのはINFP(仲介者)のようです。
エリア別ランキング
エリアごとのランキングも発表されています。例えば、アジア諸国のE vs I の順位表です。
日本は、どちらかと言うと内向的な方が多いようですね。
いかがでしたか?筆者の診断結果は、ESFJ(領事館)。図らずも、適職は「人事」や「キャリアカウンセラー」とのことでしたから驚きです。「すごく正確で、ゾッとした」なんて声もよく聞く、この16パーソナリティズテスト。ぜひ皆さんも楽しみながら受験し、参考にしてみてはいかがでしょうか?
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