引越し大好き族?! アメリカの引越し事情とリロケサポート解説
- 2023年3月9日
「夢のマイホーム」「終の棲家」
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これらの言葉から分かる通り、日本では「家を買うこと=一生に一度の大きな買い物」であり、ひとつの家に住み続けることを前提とした人生設計をするのが一般的です。
一方アメリカにおける生涯の平均引越し回数は、なんと “11.7回”。日本とは異なり、ライフスタイル・ライフステージにあわせ住居を替える習慣が根付いています。
今回は、アメリカの引越し事情と、転職・雇用の視点からリロケーションサポートに関して解説していきます。
1. 数字で見る引越しの動向
従来の慣習
米国国勢調査局(U.S Census Bureau)によると、冒頭で述べた通り、アメリカ国内の生涯の引越し回数は平均11.7回。国民の約10% 300万人以上が毎年引越しをしています。
左の図からは、雇用関連の理由を含め人生の節目節目で引越しをしているのが見て取れますね。
右の図からは、引越しが必ずしも近隣のエリア内でないこともお分かりいただけるのではないでしょうか。
このようにアメリカでは、その時々のライフスタイル・ライフステージにあわせ、引越しを繰り返すのです。
近年のトレンド
直近2021年の引越し者数は、国民の8.4% 約280万人。これは、米国国勢調査局が調査を開始した1948年以来最低値だそう。理由は複数あるでしょうが、パンデミックの影響が大きいと言えるのではないでしょうか。
人の動きについてはどうでしょうか?引越し会社moveBuddhaの調べによると、2021年の最多引越しルートは以下の通りです。
- 1. カリフォルニア ⇒ テキサス
- 2. カリフォルニア ⇒ ニューヨーク
- 3. ニューヨーク ⇒ フロリダ
- 4. カリフォルニア ⇒ フロリダ
- 5. カリフォルニア ⇒ ワシントン
- 6. ニューヨーク ⇒ カリフォルニア
大都市カリフォルニア、ニューヨークから離れた方が多いようですね。こちらは、物価・住宅価格の高騰によるものだと考察していいのではないかと思います。
2. 転職に伴う引越しサポート事情
このように、引越しへの敷居が低いアメリカ。
大手人材会社Robert Half社実施のアンケートにおいて「62%の人が転職に伴う引越しをいとわない」と答えているように、仕事の為に住む場所を移ることも決して珍しいことではないのです。
またこれに応じ、雇用主が引越し費用を全額負担、もしくは一部サポートすることも一般的です。この福利厚生をリロケーションアシスタンス(Relocation Assistance)またはリロケーションパッケージ(Relocation Package)といいます。
具体的にどのような内容か見てみましょう。
金額
オファーされる金額は、企業のポリシーや状況によりまちまちなので平均値や一般的なプランを紹介することは残念ながら難しくはあります。ただ、$2,000 〜 $100,000 の範囲で提供されることが多いようです。
近年の厳しい採用戦争下では、より手厚いリロケーションサポートが提供することで人員確保を目指す企業も多いのでは。
「$○○○のサポートを受けられるようだが、私の引越し代をどこまでカバーしてくれるか分からない!」という方もおいでかと思います。
実際に引越しにかかる費用は家族構成や住居形態により異なる為一概には言えませんが、参考までに以下をご紹介させていただきます。
引越しに慣れっこのアメリカ在住者は、セルフ引越しをして、費用をおさえることがごくごく一般的のよう。アメリカ全土には、U-Haul など引越し専用トラックが5万台以上存在するというから驚きです。(Shyft調べ)
対象となる費用
サポートに含まれる代表的な費用は以下の通りです。
- 引越し決定前の下見やオリエンテーション用の旅費
- 引越し決定後の新転地への旅費:本人ならびに家族やペットの移動費
- モノの移動にかかる費用:引越し/パッキングサービス費、倉庫代など
- 現住居の退去にかかる費用:賃貸解約費、持ち家売却費など
- 新居への入居にかかる費用:新居決定までの宿泊費など
サポートの種類
- Reimbursement(レインバースメント│払戻し):一旦従業員が実費負担し、追って雇用主が還付する方法
- Lump Sum(ランプ・サム│一時金):雇用主が一括で固定の金額を付与し、従業員はその金額内で捻出する方法 ※残額も受取可
- Direct Billing(雇用主経由):雇用主が直接引越しを手配し、支払う方法
- Third Party Relocation(ベンダー経由):雇用主が第三者にアウトソースし、引越しを手配する方法
3. 引越しお役立ちサイト
引越し時の情報収集は簡単ではないですよね。
以下にて、為になるWEBサイトをご紹介します。
読者の皆様の中には、現在お引越しを検討中の方もおいでかもしれませんね。STS Careerでは転職に伴うリロケーションに関する情報提供も可能な限りで行っています。担当リクルーターに気軽にご相談ください。
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