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【ニューヨーク不動産最前線】コープの購入プロセス Part 2
- 2023年11月1日

申し込み前にそれぞれのコープの特色を理解して調べておくことにより、審査期間を短縮したり、申込後に断られたりといったリスクを軽減することができます。今回は、コープの購入をスムーズに進めるためのコツについてお話します。
- 収入が基準を満たしているか
一部のコープは個人の収入だけを審査の対象にします。家族からの支援は通用しない場合もあります。
- 銀行融資を受け付けているかどうか
銀行ローンを検討する場合、コープが認めている頭金を確認する必要があります。銀行融資を認めないコープもあります。
- 主たる住居として居住するか
主たる住居としてアパートに住むことが前提です。別荘や賃貸用に購入することは許可されない場合が多いです。
- 収入に対する支出の割合(DTI)
収入に対する支出の割合(DTI)を確認しましょう。ほとんどのコープはDTIが30%を超えると審査に通りません。毎月の資金マネジメントが重要です。
- 購入後の現金資産は十分か
購入後の現金資産に注意しましょう。多くのコープでは、購入金額と同等額の現金が残っていることが条件です。厳しいところでは3倍の現金と規定しているところもあります。たとえば、100万ドルのアパートを購入するためには購入後に100万~300万ドルのキャッシュが残っていることを証明する必要があるということです。ちなみに、不動産はいくつ持っていてもカウントされません。
- 購入金額が低過ぎてもダメ
購入金額がマーケットプライスに合わない場合、審査で撥ねられる可能性があります。他と比べて極端に安すぎると、コープ全体の価値を下げてしまうことになるため審査に通りません。
- レファレンスレターに注意
パーソナルレファレンスは慎重に書きましょう。個人のパーソナリティをフィーチャーする文章が無難です。コープの隣人を身構えさせるような趣味や思想は避けましょう。

コープは審査のハードルが高く、時間もかかることから申込をためらってしまう場合もありますが、前もって調べたり準備をしたりしておくことで気持ちにも余裕が生まれます。信頼のおける不動産エージェントに相談することをおすすめします。
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