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【ニューヨーク不動産最前線】いくらの部屋が借りられる?
- 2024年7月1日
賃貸アパート探しをしている方の中で、自分がいくらの部屋を借りられるのか正確に把握している人は少ないように感じます。そこで、アパート探しを始める前に知っておくべき項目についてお話しします。
ニューヨーク市の場合、コンドミニアムやコープの入居審査にパスするための目安は、月家賃の40倍から45倍の年収です。入居審査の際には、これを証明する書類(雇用証明書、タックスリターン、公認会計士からのレター等)を提出する必要があります。収入がビルの規定に満たない場合、保証人を認めているビルもありますが、保証人となるためにはまず米国在住者であることが必要です。ビルによっては保証人をトライステートエリア(ニューヨーク州、コネチカット州、ニュージャージー州)在住者に限定している場合も多いです。保証人の収入基準は月家賃の80倍から90倍以上で、複数の保証人は認められません。
これらの条件を理解したうえで物件を探さないと、「少々高くても気に入ったところに住みたい」と思っても残念ながら入居審査にパスできません。大金持ちの保証人がいたとしても、外国居住者(場合によってはトライステート外の居住者)だと受け付けてもらえません。
では、収入が足りない場合や保証人がいない場合の方法はあるのでしょうか。以前は保証金を増やしたり、1年分の家賃を前払いするなどの方法がありましたが、2019年以降に新しい法律が制定され、これらの方法は禁止されました。敷金は家賃の1カ月分が上限で、家賃の前払いも1カ月分のみと決められました。
その代わりに新たに主流となったのが、家賃保証機関の利用です。保証人の代わりに家賃を保証するサービスを行う会社ですが、もちろん手数料が発生します。手数料は申込人の収入、資産、賃貸契約期間等によって変わりますが、1年契約の賃貸の場合の目安は家賃の1カ月分相当です。
家賃保証機関の利用も含めて、NYCでアパートの賃貸を検討されている方は、前もっていくらくらいの物件が借りられるのかの参考にしてみてください。
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