今年もウエストナイルウイルスの感染例がNY保健局から報告される

mosquito photo

ニューヨークの5地区で収集した蚊の中にウエストナイルウイルスに感染した蚊が発見された。NY保健局によると2019年に初めて報告された人への感染例はクィーンズ地区から2人、スタッテン島から1名、ブルックリン地区から1名の感染を報告、そのうち2人はすでに病院から退院し、2人は依然入院して治療が行われている。

ウエストナイルウイルスのヒトの症例は毎年ニューヨーク市で発生し、そのほとんどが7月下旬から10月の間に確認されている。人への感染を防ぐために今年はすでに7回の殺虫剤散布、空からの殺虫剤空中散布は3回行われた。

50歳以上の人や免疫力が低下している人では、ウエストナイルウイルスが髄膜炎や脳炎などの重病を引き起こし、筋肉の衰弱、疲労、錯乱、うつ病などの長期的な合併症を引き起こすことがあある。

ウエストナイルウイルスは20年前にニューヨーク市で初めて検出され、それ以来ウエストナイルウイルスと診断された422人のニューヨーカーのうち、46人が感染により死亡している。

ニューヨーク市には47種以上の蚊が生息しているが、ウエストナイルウイルスは、主にアカイエカ、アカイエカ、アカイエカなどのアカイエカ種によって伝播される。発症した場合多くは急性熱性疾患で、一般的に3〜6日間程度の発熱、頭痛、背部痛、筋肉痛、筋力低下、食欲不振などがみられる。皮膚発疹が認められ、リンパ節腫脹を合併する。さらに重篤な症状では、頭痛、高熱および方向感覚の欠如、麻痺、昏睡、震え、痙攣などの髄膜炎・脳炎症状が挙げられる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る