インテルの憂鬱、まだまだ続く 〜パソコン向けでも携帯機器向けでも苦戦

 ドル箱市場だったパソコン向けプロセッサー市場での売り上げが低迷したことで苦戦を強いられるインテル(Intel)は、それを埋め合わせるためにモバイル機器向け省電設計チップに注力しているが、現段階では、期待通りの好結果をまだ得られていない。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、インテルは現在、パソコン向けプロセッサー事業での減収と、モバイル機器向け事業での苦戦に直面するものの、同社の省電力型チップ「アトム(Atom)」の電力消費量を大幅に下げることに成功し、同市場で圧倒的勢力を維持している英ARM設計のプロセッサーに引けをとらない水準まで進化させている。

 実際、サムスン(Samsung)は、タブレット製品「ギャラクシー(Galaxy)」の最新機種の一部にインテル製チップを採用する方針を明らかにしている。

 ただ、モバイル機器向けプロセッサー市場におけるインテル製の存在感はまだ弱い。調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、アトムの占有率がタブレット市場において約1%、また、スマートフォン向けでも1%にとどまる、と指摘される。

 それでも、パソコン向けプロセッサー市場の再成長を望めない現状では、モバイル機器向けプロセッサーの市場競争が厳しくても、またパソコン向けより利幅が小さくても、インテルとしてはARM設計チップに挑戦し続ける以外に道はない。

 インテルにとって頼みの綱となっているのはサーバー向けチップだ。サーバー向けチップは粗利益率が47%と、38%のパソコン向けを上回る。ただ、昨今では、サーバー向けチップ市場にARM設計チップが参入してきたため、インテルの危機感は増大するばかりだ。

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