十三回忌、喪失感癒えず シリア攻撃に反対の声も

 【共同】愛する家族の命を奪った米中枢同時テロから12年。十三回忌を迎えた日本人遺族らは、今も癒えない喪失感を抱え、11日の追悼式典に臨んだ。「憎しみと報復の連鎖」を繰り返すべきではないと、オバマ大統領にシリア攻撃を思いとどまるよう訴える遺族もいる。

 証券会社で活躍していた一人息子の白鳥敦さん=当時(36)=を亡くした父晴弘さん(73)は「息子が先に亡くなり、(今も)心にぽっかりと穴が開いている」と語る。

 敦さんの遺産なども使い、米国などが軍事攻撃に踏み切ったアフガニスタンを何度も訪れ、子どもたちにノートや鉛筆、服を贈ってきた。米軍の誤爆で親を失ったり、クラスター爆弾で大けがを負ったりした子どもたちが「大きくなったら米国に復讐する」と話すのを耳にしてきた。

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