イタリア選挙制度は違憲 憲法裁、ボーナス制問題視

 【共同】イタリアの憲法裁判所は4日、同国の現行選挙制度は違憲との判断を下した。判決理由は後日開示されるが、地元メディアによると、有権者が自分の支持する候補者に直接投票できないことや、最大政党に無条件に「ボーナス議席」が与えられる仕組みが問題視された。

 判決を受けて、政府は早急な選挙制度改革を求められる。しかし改革はこれまでも政党側の抵抗でたびたび頓挫しており、難航が予想される。

 イタリアでは上下両院とも選挙は比例代表制で、政党が決めた名簿の上位から得票に応じて当選者が決まる。政権安定のため、得票数が最大の政党や政党連合の議席を自動的に積み増すボーナス制が採用されている。

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