環境、安全に人材シフト トヨタ、来年以降

 【共同】トヨタ自動車が2014年以降、個別の新型車の開発に振り向ける人材や資金の割合を減らし、先進的な環境や安全技術に優先配分する方針を固めたことが17日、分かった。重点戦略と位置付ける部品の共通化もさらに進める。

 これまでは新型車種の開発が優先される傾向があったが、今後は車種の一部では投入の延期や見直しを決めた。見直しにより世界各地にあるトヨタ系列の販売会社の経営に短期的には悪影響を与える可能性も懸念されるが、競争力の源泉となる先進技術整備を重視した形だ。

 燃費の法規制や自動車関連税制の動向など突発的な環境変化に迅速に対応できる技術力の強化も目指す。長期的に安定した成長を続けるためには人材や資金の配分を見直し、競争力を一段と高めるのが不可欠と判断した。

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