平和希求の思い新た 毒ガス戦の地にEU首脳

 【共同】第1次大戦のきっかけとなったサラエボ事件から100年の節目を28日に控え、大戦中にドイツ軍が史上初めて毒ガスを本格的に使用し多くの犠牲者が出たベルギー北西部イーペルで26日、欧州連合(EU)首脳らが参加し記念式典が行われた。

 EU創設の根底には、2度の大戦をはじめとする惨禍を繰り返さないとの理念がある。今回の式典は、甚大な被害をもたらした惨事に思いをはせ「平和と民主主義実現のプロジェクト」(ファンロンパイEU大統領)であるEUの存在意義をあらためて確認する機会だ。

 式典の開催場所は、第1次大戦中に戦死した兵士らを悼む巨大な記念碑「メニン門」。追悼の意を示すため毎日行われているトランペット演奏のほか、平和を願いEUが寄贈したベンチをお披露目。ベンチにはEUの公用語となっている24の言語で「平和」を意味する言葉が刻まれている。

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