「完治」の幼児から再検出 米、HIV治療で

 【共同】11日付のワシントン・ポストなどによると、母親から感染したエイズウイルス(HIV)が、出生直後の治療薬の集中投与により消滅したと考えられていたミシシッピ州生まれの子どもから、再びHIVが検出されたことが分かった。治療に当たっている医師らが10日、記者会見して発表した。

 子どもはHIVが治療薬によって消滅した初の事例として学界でも注目され、他の感染児に治療法が応用できると期待されていただけに、研究者らは「非常に残念」と衝撃を受けている。

 子どもの名前などは公表されていないが、3歳10カ月の女児。通常は生後半年ごろまで見送られる抗ウイルス薬投与を出生直後から始めた結果、1カ月後にはウイルスが検出されなくなった。治療は1歳半ごろまで続けたが、やめて数カ月たってもウイルスは検出されず、医師らは薬の再投与をしないことを決めていた。その後、6〜8週間ごとに血液検査をしてもウイルスは見つからなかったが、最近の検査で再びウイルスが検出されたという。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る