「12月衆院選」 解散突風、法案を直撃 臨時国会が大混乱

 【共同】安倍晋三首相が意向を固めた「12月の衆院選実施」。外遊で首相不在の中、突然に吹き荒れた解散風は、地方創生と女性活躍推進という看板政策を直撃した。廃案の瀬戸際に追い込まれた重要法案を少しでも多く成立させたい与党は“残務整理”に追われる形で、首相への恨み節の声も漏れる。来る選挙を見据え、実績づくりに走る野党は攻勢を強め、臨時国会は大混乱だ。

 「落ち着いて審議をする状況にはない」。12日午後の国会内。民主党の川端達夫国対委員長は法案審議への協力を求める自民党の佐藤勉国対委員長を突き放した。佐藤氏はなお「理解を得る努力をしたい」と頭を下げたが、協議は平行線のまま終わった。

 これに慌てた与党は法案の「取捨選択」を急いだ。女性活躍推進法案の成立は絶望的に。

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