金融政策への政治圧力を懸念 パウエルFRB理事

 【共同】連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は9日、首都ワシントンで講演し、米議会が検討しているFRBへの監査強化が、金融政策に「不適切な政治的圧力」を加え、将来の危機への対応能力を制限することを懸念していると述べた。議会の提案はFRBに対する誤った理解によるものだとした。

 理事は、先の金融危機への対応でFRBがとった量的金融緩和などの非伝統的な政策の効果を疑問視する声があることに対し「行動は効果的で、必要かつ適切だった」と反論。懸念された対応不能なハイパーインフレも起きていないと指摘した。

 金融政策を政治的な圧力下に置いたり、危機時の流動性供給能力を限定するような提案は、そのことがもたらす「著しいコストとリスク」を想定できていないとも述べた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る