自撮り棒は短命に終わる?〜内蔵カメラのレンズ進化で
- 2015年4月22日
- 米国ビジネス
スマートフォンで自分の写真を撮るための「自撮り棒(selfie-stick)」が人気だが、内蔵カメラの広角レンズの進化でこうした関連商品は近い将来不要になる可能性がある。
ウォールストリート・ジャーナルによると、自撮り棒は、スマホを手に持って自分に向ける場合、腕の長さ分しか距離が取れず、集合写真の人数が限られるといった問題に対応するため生まれた。棒を使えばその分スマホを遠ざけられて写せる範囲が広がるが、あまりに普及したため、今では混雑を避けようと使用を禁じる美術館もあるほどだ。
しかし、アップルの「アイフォン」やLGの「Gシリーズ」など主流スマホで使われているカメラ部品を製造する業界大手LGイノテックは「もうすぐ自撮り棒はいらなくなるのではないか」と見ている。同社を含む幾つかのメーカーは現在、広角レンズの性能を高めた小型カメラの開発に取り組んでおり、こうしたレンズがスマホのカメラに搭載されれば、自撮り棒を使わずにもっと大勢で一緒に撮影したり、背景を映し込んだりすることが可能になる。
LGイノテックのリサーチ・エンジニアは「市場は自撮り棒がなくても自撮りができる商品へと急速に移行する」と見ている。LGが今月末に発表する主流モデル「G4」に搭載されるカメラは、従来より画角が15%広く、解像度も前面カメラが8メガピクセル、背面カメラは16メガピクセルに向上している。これに対し「アイフォン6」の背面カメラはまだ8メガピクセルとなっている。
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