寺口麻穂 (Maho Teraguchi)

寺口麻穂 (Maho Teraguchi)

在米29年。かつては人間の専門家を目指しサンホセ州立大学・大学院で文化人類学を専攻。2001年からキャリアを変え、子供の頃からの夢であった「犬の専門家」に転身。地元のアニマル・シェルターでアダプション・カウンセリングやトレーニングに関わると共に、個人では「Doggie Project」というビジネスを設立。「人間に100%生活を依存している犬を幸せにすることが人間の責任」を全うするため、犬の飼い主教育やトレーニング、問題行動解決サービスを提供している。現在はニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し活躍中。

プライベート/グループレッスン、講習会のお問い合わせは:www.doggieproject.com
ご意見・ご感想は:info@doggieproject.com

寺口麻穂 (Maho Teraguchi)の記事一覧

    第93回 噛む犬・ 噛ませる人間

     私は今まで犬に噛まれたことがありません。愛犬とだけの生活ならそんな人は珍しくないと思います。しかし、私の場合、仕事柄携わってきた犬の数は数千頭か、それ以上。それでも噛まれた経験が...

    第92回 BSL(特定犬種規制法)

     幸い、私は生まれてこの方、自分自身のことで極度の差別を受けた経験がありません。しかし、16年前にピットブルのジュリエットを飼い始め、間接的とは言え、初めて犬種差別による苦悩を痛切...

    第91回 The Champions

     3月に素晴らしい映画のイベントに行く機会がありました。『The Champions』というドキュメンタリー映画です。2007年に全米を震え上がらせたNFLスタープレイヤー、マイケ...

    第90回 暮らしやすい犬

     世の中にパーフェクトな人間などいないというのは私の持論ですが、パーフェクトな犬はいると思います。しかし、いくら親ばかな私でも、我が愛犬ノアをパーフェクトな犬とは思っていませんが、...

    第89回 リーシ嫌い

     やっかいな犬の飼い主によく出くわします。自分の犬の糞の後始末をせず、平気な顔でその場を立ち去る飼い主はその一例。前にお話した愛犬の異常吠えを何もせず、放ったらかしにして近所に迷惑...

    第88回 シェルターを離れて

     東海岸に住んでいた頃、14年間アニマル・シェルターでとにかくがむしゃらに働きました。ところが、2014年秋に西海岸に引っ越し、新生活を築くことに必死になっているうちに、ふと気がつ...

    第87回 嫌な犬

    迷惑ジャック  ジャックは、斜め向かいに住む10歳のオスのジャック・ラッセル・テリアです。新居に引っ越してきた日に、何も知らずジャックの家の前を通りました。すると、窓をガッ...

    第86回 カリフォルニアのビーチ事情

     颯爽とかっこよくサーフボードに乗りサーフィンする犬。砂浜で仲間と楽しそうにたわむれ、水しぶきを浴びながら海の中に走って行く犬。真っ赤なサンセットを背中に飼い主とのんびり砂浜を散歩...

    第85回 飼い主の期待

     親なら子供が生まれた時、その子にさまざまな期待を託すでしょう。「頭のいい子になりますように」「大物になってほしい!」「優しい子になってください」など。同様に、犬の飼い主も愛犬にさ...

    第84回 アニマル・ホスピタルで

     去年カリフォルニアに引っ越して来たばかりの頃の話です。ノアの予防注射のために、近所の動物病院に行きました。触診が済み、注射という段階になって獣医師が「すぐに戻って来ますのでここで...

    第83回 嫌われたくない飼い主

     日本の我が家は、6人家族プラス犬一匹でした。6人もいると「愛犬が誰を一番好きか」という競争になります。一番好かれていると自信たっぷりだったのは長姉。愛犬プルートは、長姉を見ると、...

    第82回 庭犬の悲劇

     限りなく真っ青な空、燦々と照りつける太陽、カラッと爽やかな空気、空高くそびえ立つパームツリー。南カリフォルニアに引っ越してから、愛犬ノアと私は、この土地が惜しみなく提供してくれる...

    第81回 犬を助けるということ(後編)

     先日も職場で、同僚たちが一生懸命になって、飼い主を失くした犬の家探しをしていました。ペットストアや動物病院などの掲示板は「家族募集中」のホームレス犬たちのポスターで溢れ、また、P...

    第80回 犬を助けるということ(前編)

     15年前、人間によってこの上ない虐待を受け、後に無事保護されたにも関わらず、結局行き場がなく、安楽死寸前のところで救出されたジュリエットと出会いました。それがきっかけで、私は動物...

    第79回 犬と性別

     2000年に一大決心で「犬を飼おう!」と思った時、なぜか私の頭の中には雄犬しか浮かびませんでした。日本で長く飼っていた犬が雄だったことや、私の性格には雄の方が合うだろうと勝手に決...

    第78回 愛犬と家探し

     ニューヨークで条件に合った賃貸物件を探すのは至難の業。これは、犬の飼い主であるなしに関わらず言えることですが、そこに犬、それも大型犬の飼い主という条件がつけば、ほとんど不可能に近...

    第77回 愛犬と大陸横断(後編)

     2014年の一大イベントに、秋に実現させた愛犬との大陸横断引っ越しがありました。実は、車での大陸横断引っ越しは15年前にも経験済み。その時は、西から東へ。今回は東から西へ。しかも...

    第76回 愛犬と大陸横断(前編)

     1999年2月にカリフォルニア州からニューヨーク市に引っ越してくる際、車で大陸横断をしました。確か16州を1週間弱で走り抜けた記憶があります。それから15年後の2014年の秋に、...

    第75回 犬たちからのお願い

    親愛なる 人間のみなさんへ、  今日は私たち犬から、犬をこよなく愛する人間のみなさんに「犬から切に思うお願い」というメッセージを送ります。少し厳しいことを話すかもしれませんが...

    第74回 周りの人との関係

     「下の住人が闘犬のトレーニングをしていて怖くて住んでいられない」と苦情が出たとアパートの管理オフィスから連絡があったのは、愛犬ジュリエットとニュージャージーで暮らしていた頃の話...
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