スマートめがねはこれまで、市場創出の可能性が期待され、いくつかの技術会社らが市場開拓を試みてきたが、成功した事例はない。グーグル・グラスがもっとも近い位置にいたものの、実質的な機会を得たことはない。しかし、インテル(Intel)は5日、開花しそうでしないスマートめがね市場の開拓に挑戦する方針を明示した。
テッククランチ誌によると、ヴォーント(Vaunt)と名づけられたインテルのスマートめがねは、ごく普通のプラスチック枠を使っており、一般的なめがねと見分けがつかない外観だが、低出力レーザーとプロセッサー、加速度計、ブルートゥース・チップ、羅針盤を内蔵している。
重さは50グラム未満で、スナップ・スペクタクルズ(Snap Spectacles)の半分だ。カメラは内蔵されていない。
ヴォーントの特徴は、画像や情報をレーザーで網膜に直接送る機能だ。たとえば、誕生日の通知や受信メッセージをヴォーントに転送されるように設定すれば、レーザーがその情報を利用者の網膜に送る。台所にいる際には、調理方法といった情報をレーザーによって知ることもできる。
レーザーが網膜に直接あたることから、送られる情報や画像の焦点はつねに完璧にあっており、ぼやけて見えることはないという。
将来的には、マイクロフォンが内蔵される可能性があり、また、アマゾンのアレクサ(Alexa)に代表される仮想執事(自然言語処理人工知能)にアクセスできる機能が搭載される可能性もある。
現時点では、ヴォーントがどのように市場投入されるのか未定だ。
インテルは、SDK(software development kit)を近く投入し、開発者らによるアプリケーション開発を奨励するプラットフォームを公開する計画だ。その時期もまだ決まっていない。
【https://techcrunch.com/2018/02/05/intel-wants-smart-glasses-to-be-a-thing/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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