ウォルマート(Walmart)は先日、店員が来店客のために専用アプリケーションを使って同社の電子商取引サイト(Walmart.com)で商品を注文し、店舗での購入品受け渡しや宅配を指定できるようにする新サービスを発表した。来店客が希望する商品や商品のサイズ、色といった選択肢が店舗になかった場合に対応することが狙い。
来店客は、注文書を受け取って店内のキャッシャーで支払う。支払いが完了次第、商品が発送される。
テッククランチ誌によると、実在店舗と小売サイトを連携する試みはウォルマートが初めてではない。小売チェーン大手のターゲット(Target)は、店舗にない商品を店員が来店客のために自社の小売サイトで注文するサービスを約1年前に開始した。店員らは、携行型クレジット・カード読み取り機を使い、来店客はキャッシャーに並ばずとも支払いを完了できる。
オンライン小売市場でウォルマートやターゲットを抑え込んでいるアマゾン (Amazon)は、キャッシャーを置かない無人店舗の「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」 や「アマゾン・4スター(Amazon-4 star)」といった実店舗を展開している。 ウォルマートでも、独自のモバイル会計システム「チェック・アウト・ウィズ・ミー (Check Out With Me)」を実在店舗で試験的に導入している。
ウォルマートが今回発表した新サービスでは、店内でのオンライン注文に際し、その場で現金決済できる選択肢も消費者に与えられる。
米小売業界では昨今、買い物体験のさらなる向上を追求する技術応用が加速している。ウォルマートの新サービスはその潮流を象徴する直近の事例だ。
【https://techcrunch.com/2018/12/04/walmart-in-store-shoppers-can-now-order-and-pay-for-online-orders/】
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