トランプ政権、人工知能ソフトウェアの輸出管理を強化 ~ 技術競合国への流出や軍事転用を阻止へ

米国のトランプ政権は3日、人工知能ソフトウェアの輸出管理を強化した。中国に代表される技術競合国や技術の軍事転用国に先進技術が流出することを防ぐことがその目的だ。

ベンチャービート誌によると、6日に発効した新規則では、人工知能基盤の地理空間画像ソフトウェアのうち特定のタイプの製品を米国外に輸出する会社は、輸出許可を商務省に申請することが義務づけられる。輸出先がカナダの場合には同規則の対象外となる。

ワシントンDC拠点の政策研究団体である戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies=CSIS)の技術専門家ジェイムズ・ルイス氏は、「中国が、よりよい人工知能製品をつくってそれを軍事目的に利用することに米企業が加担することを米政府は避けたい考えだ」と話した。

同氏によると、米技術業界は新規則を歓迎している。米中緊張が現状以上に強まれば、人工知能関連のハードウェアとソフトウェアの輸出が本格的に規制される可能性が高まっているため、限定的な輸出管理強化策を現段階で実施することで、本格的な輸出規制が近い将来に導入されることを避けられる、と考えられるためだ。

米政府は、今回の新規則を複数の国際機関に提言する計画だ。類似の輸出管理強化策を世界に広めることで、米国の人工知能技術流出や人工知能の軍事転用を防止したいというねらいがトランプ政権にはある。

同政権のそういった動きは、連邦議会からの圧力を受けたものだ。連邦議会の共和党および民主党の上院議員らは、先進技術の輸出管理強化に消極的なトランプ政権に不満をつのらせているため、商務省に圧力をかけていた。今回の新規則は、2018年の法律にもとづいて商務省が輸出管理強化策を最終化したものだ。

【venturebeat.com/2020/01/03/u-s-government-limits-exports-of-ai- software/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

Universal Mobile

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

Universal Mobile
資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用
Universal Mobile

注目の記事

  1. 2020年9月末、ニナは大学に入学する。彼女が進学先として選んだのはカリフォルニア大学(UC...
  2. 2020年10月2日

    豊かな日々を生きる
    「Live rich life」。ピート・ハミルの言葉である。2020年8月5日、彼は85歳...
  3. ケンタッキー州の西部に位置するマンモス・ケーブ国立公園は、複雑に絡み合った小道と大小さまざま...
  4. あなたの食生活は大丈夫? 「体が資本」という言葉がある通り、日々の食事は体の土台を作るための大...
  5. ステンレス製のお皿にライスが隠れるようにルーを全体にかけ、その上にトンカツ、そして付け合わせにはキャ...
  6. この原稿を書いているのは2020年6月12日。昨日、ニナの義務教育が終了した。オンラインでの...
  7. アラスカ州とカナダの国境地帯に広がるのは、世界最大規模の自然保護区。北米大陸最高峰の山々に世...
  8. コロナ禍の3カ月の自粛生活は、私たちそれぞれに、自分の忙しい生活を今一度振り返る良い機会とな...
ページ上部へ戻る