データ・ストレージとデータ分析のクラウド・サービスを提供するスノーフレイク(Snowflake)は10月19日、旅行業界の大手2社が同社の情報およびデータ管理技術を採用して安全かつ長期的なデータ戦略の構築を進めていることを紹介した。
ベンチャービート誌によると、その一社であるトリップアクションズ(TripActions)は、スノーフレイクのデータ・サービスを戦略的な根幹技術として採用した。トリップアクションズは出張管理サービスを顧客会社らに提供している。
トリップ・アクションズのセキュリティー遵守&保証責任者プラブハス・カランス氏は、出張関連の予約や経費のデータを顧客会社らにリアルタイムで提供できることが同社にとって重要だと説明している。
「当社は大量のデータを生成している。顧客は当社のプラットフォームを信頼してデータ管理をわれわれに託している。適切なセキュリティー技術でデータを保護することが非常に重要だ」と同氏は話す。
同社は、アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)とスノーフレイクのクラウド・サービスを基幹設備と位置づけ、各種のAPI(applicationprogramming interface)を使って、旅行手配サービス提供業者らのシステムと接続している。
トリップアクションズは、異なるセキュリティー・ツールからのデータをすべてスノーフレイクのデータ・レイクに集め、また、スノーフレイクの提携会社であるハンターズ(Hunters)やアネクドーツAI(Anecdotes AI)のプラットフォームとも統合して、さまざまの目的に対応している、とカランス氏は説明する。
一方、旅行サービスおよび航空サービス大手のTUIも最近、データ・セキュリティーを非常に重視し、情報を集めて安全に管理できるスノーフレイクのデータ・プラットフォームを採用した。
「現在の事業環境では、認識しておかなければならない問題が多数ある。物価や燃料価格が変動しており、効果的に更新して再計算できる能力が必要だ」と、TUIのマーク・ジェニングス最高情報責任者は話している。
TUIは、2017年後半にデジタル変革を開始し、グループ全体の別々のシステムを統合して、信頼性を高める単一のデータ源を構築することを目指した。ジェニングス氏らは、スノーフレイクの技術を採用することで、情報を効率的に統合するための先進的なデータ・スタックを構築するためのデータ管理および運用システムの設計と構造に関する原則を確立した。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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