ティーンがツイッターに移行〜「フェイスブックは年齢層高い」
- 2013年5月24日
- アメリカ発ニュース
オンライン交流の場をフェイスブックからツイッターに切り替えるティーンが増えていることが、ピュー・リサーチ・センターの調査で分かった。
AP通信によると、調査は昨年7〜9月、国内の10代とその親それぞれ802人を対象に行われ、会員制交流サイト(SNS)を利用するティーンがフェイスブックに登録している割合は94%で前年と変わらなかったが、ツイッター登録者は12%から26%と倍以上増えた。
10代回答者は、フェイスブックには大人が多すぎる、悩みを共有したがるティーンが多すぎる、夕食に何を食べたといった無意味な内容が多すぎる…と感じている。ピューのアマンダ・レンハート氏は「要するに、ツイッターの方が大人や親の利用者が少なく、複雑さがない。彼らはまだフェイスブックに登録はしているが、そこで使う時間は減っており、ツイッター、インスタグラム(写真共有サイト)、タンブラー(同)などに移っている」と指摘した。
バージニア州の高校生ハイメ・エスクィベルさん(16)は「フェイスブックはドラマが多すぎるような気がする」と話し、フェイスブックは今も毎日見るが、以前ほど頻繁に使っていないという。また、ツイッターにも同世代の不満はあるため、最近はインスタグラムを使う方が多く、1日数枚の写真を加えながら友人と交流しているという。
ツイッターに登録するティーンの60%以上がツイートを公開しており、友人だけでなく他人でもその内容が読めてしまうという、親には気掛かりな結果も出た。また、10代が共有する情報も増えている。SNSを使うティーンのうち自分の写真を掲示する割合は2006年の79%から12年は90%以上に、住んでいる市や町の名を公開する割合は約60%から70%に、携帯電話番号を公開する割合は2%から20%に上昇している。
それでも以前よりは情報の共有に慎重になっており、自分のオンライン評価が落ちないよう注意し、人に見られたくない情報は見せない傾向が強まっている。SNSを使うティーンの60%は掲示した内容を削除・編集したことがあり、50%超は自分のページに書き込まれた他人の意見を削除したことがある。
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