「卑弥呼の絹」どんな色? 纒向のきんちゃく袋分析

 【共同】邪馬台国の最有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向遺跡で、約20年前に発掘された絹製のきんちゃく袋が、野生の蚕「ヤママユ」の絹でできている可能性が高いことが30日、奈良女子大などの分析で分かった。

 ヤママユの絹は淡い緑色や黄色、茶色が特徴。古代中国の史書「魏志倭人伝」には倭(日本)の人々が養蚕して絹を織り、卑弥呼が魏に絹製品を献上したとの記述もあり、「卑弥呼の絹」をほうふつとさせる研究成果に注目が集まりそうだ。

 きんちゃく袋は高さ約3.4センチ、幅約3センチ、厚さ約2.4センチ。ふっくらとした形で口はひもを数回巻き付け、縛っていた。1991年、古墳時代前期(3世紀後半)の幅約2メートル、深さ約60センチの溝から大量の土器や木製盾などと一緒に出土したが、絹の詳しい由来や袋の中身は不明だった。

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