カミンズ、日産トラックにエンジン供給へ
- 2013年9月3日
- 自動車関連
エンジン製造大手カミンズ(インディアナ州)は、日産自動車の大型ピックアップ・トラック「タイタン」用にディーゼル・エンジンを供給する契約について、近く詳細を発表する。ウォールストリート・ジャーナルが関係筋の話として報じた。
米国の大型ピックアップ市場はGM、フォード、クライスラーの米3社が大部分を占め、2012年の販売台数は3社合計で150万台超。これに対しタイタンの米販売台数は2万1576台だった。
タイタンにカミンズのディーセル・エンジンを採用するという計画は、日産がこの4月にクライスラー、「ラム」ブランドで元最高経営責任者(CEO)を務めたフレッド・ディアス氏を米販売責任者に起用したことで具体化したもよう。カミンズは現在、クライスラーの一部のピックアップにディーゼル・エンジンを供給している。
日産は08年初頭、自社の小型車デザインの使用をクライスラーに認める代わりにタイタンの新型でラムの車台を使うという合意をクライスラーと交わしたが、クライスラーの経営危機によって同契約は流れた。
一方、カミンズはクライスラーの小型ピックアップ「ラム1500」向けにディーゼル・エンジンを開発していたが、09年にクライスラーが経営破綻したため契約は無効となり、クライスラーが伊フィアット傘下で再開したディーゼル・エンジン・トラック生産では、フィアットのエンジンが使われている。
カミンズは作業トラック用エンジンの北米最大手で、市場の約40%を支配するが、最近はトラック・メーカーや鉱業・建設用重機メーカーからのエンジン需要が下がって業績が低迷。13年第2四半期は、売上高が前年同期比1.6%増の45億3000万ドル、純利益は4億6900万ドルから4億1400万ドルに減少している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
高級ブランドら、ビットコイン高騰を受けて暗号通貨での決済を受け付け 〜 暗号資産家市場の掘り起こしに舵を切る
-
2025年に予想される人材資源管理の5大変化 〜 補助業務から戦略業務へと進化
-
2025年に注目される7大技術動向 〜 画像加工技術会社のパーフェクトが予想
-
2025年1月15日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
車部品各社、生産計画見直し急ぐ~トランプの高関税政策に備え
-
2025年1月13日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
2025年に人々の暮らしや会社らに影響をあたえる技術 〜 ウォール・ストリート・ジャーナルが9つを特定
-
2025年1月9日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
電池用金属市場、厳しさ続くか~価格下落、すでに2年
-
歳末商戦期の世界オンライン消費額、3%の成長 〜 セールスフォースが調査結果を報告
-
2025年1月1日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
世界半導体業界の2025年の展望、全般的には明るい見通し 〜 世界情勢と人材確保が課題、KPMGが報告
-
2024年12月30日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース, 米国ビジネス
テンストーレント、ベゾス氏らから大型投資を獲得 〜 エヌビディアに対抗できる新勢力をねらう
-
2024年12月26日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
メキシコ、中国企業のEV投資に慎重~米新政権の機嫌うかがう