整頓は健康、無秩序は創造性を促進?

 だらしない性格は、机や身の回りを整頓することで少しは直るかも知れないという調査結果を、ミネソタ大学の研究チームが発表した。

 ニューヨーク・タイムズによると、研究チームは大学生のグループを隣り合った2つのオフィスに分けて入れ、この研究とは無関係のアンケートに答えるように指示した。オフィスは片方は整頓され、もう片方は書類などが散らかった非常に乱雑な状態にしてある。

 10分後、それぞれのオフィスから出た学生にリンゴかチョコレートを出してどちらかを取るよう勧めたところ、整頓された部屋にいた学生は、散らかった部屋から出てきた学生に比べリンゴを選ぶ人が2倍も多かった。

 もう1つの実験では、2つのオフィスに案内された学生にピンポン玉の新しい用途を考えるよう指示したところ、散らかった部屋に入れられた学生は整とんされた部屋の学生より著しく創造性に富む発想をしたという。混迷からは混迷しか生まれないというのがこれまでの定説だったが、無秩序な部屋が独創性や目新しさを求める気持ちを刺激したと考えられる。

 最後の実験では、成人のボランティアを2つのオフィスに入れて仕事をさせ、昼食時の飲み物(スムージー)に入れる健康促進剤を「ニュー」または「クラシック」と表示された物から選んでもらったところ、散らかった部屋のボランティアはニューを選ぶ人が圧倒的に多く、整頓された部屋のボランティアはクラシックを選ぶ人が多かった。乱雑な環境が伝統を打ち破る刺激にもなることを示していると、研究チームは分析する。

 研究を主導したミネソタ大学のキャサリーン・ボーズ氏は「新企画などで常識を破るような考えが必要な場合は、周囲を散らかして創造力を開放することをお薦めする。しかし、規則的な食生活や生活習慣を目指すなら、まずはオフィスを片付けることから始めると、元来だらしない人も少しは秩序を身に付けられる」と話した。研究論文は心理学専門誌サイコロジカル・サイエンスに掲載された。

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