東芝、米国でクラウド・サービスを開始へ 〜 遠隔機器のカスタム化に対応

 東芝は、同社初の米国向けクラウド・サービスを2013年第4四半期(10〜12月)中に開始する。

 新サービスでは、仮想デスクトップとストレージ・サービスをホストする遠隔ハードウェアを利用者がカスタム化できるという特徴がある。

 PCワールド誌によると、利用者は遠隔デスクトップのプロセッサーやストレージ容量、およびメモリーをカスタム設定することによって、アプリケーション反応時間やサービスの質を需要に応じて決められる。

 サービスの質は、端末の性能と、遠隔デスクトップをホストするデータ・センター間の通信速度に依存する。

 東芝は、高速クラウド・サービスを実現するために、米国東海岸と西海岸にデータ・センターを1ヵ所ずつ建設した。そのほか、クラウド・サービスと端末間の専用回線を確保し、仮想プライベート通信網構築も支援する。

 データ・センターには同社独自の技術が導入される。OSとアプリケーション向けには個体素子ドライブ(SSD)のストレージ・アレイを使い、重要性の低いアプリケーション向けにはハード・ドライブ・ストレージを利用し、データ交換用には独自開発のソフトウェアを採用する。

 遠隔デスクトップには、コンピュータやスマートフォン、タブレットのブラウザー経由でアクセス可能。

 遠隔デスクトップの料金は、設定によって月50ドルから。

 東芝は、米国に続き他国でもクラウド・サービスを立ち上げる計画も視野に入れている。

 同社は米国でのクラウド・サービス提供にあたり、シトリックス(Citrix)とVMウェア(VMware)と技術提携を結んだ。

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