「STAPは真実」 200回以上作製

 【共同】新たな万能細胞とされる「STAP細胞」の論文で、研究に不正があったと認定された理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が9日、大阪市のホテルで記者会見し「STAP現象は何度も確認された真実です」と強調した。

 自分自身は「200回以上作製に成功している」と述べ、「実験は確実に行われておりデータも存在する。悪意をもって論文を仕上げたわけではない」と、不正の認定に反論した。

 小保方氏が公の場で発言するのは1月末に成果を発表した会見以来で、一連の問題発覚後は初めて。多くの人に迷惑をかけたと謝罪したが、「結論が正しい以上、撤回は正しい行為ではない」と論文は取り下げない考えをあらためて示した。

■疑惑晴れず厳しい状況 STAPで小保方氏会見

 【解説】STAP細胞をめぐる疑惑は、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーの記者会見でも晴れなかった。同細胞が実在する具体的な根拠を示せず、小保方氏にとって厳しい状況に変わりはない。逆に研究のずさんさと認識の甘さを印象づける結果となった。

 科学研究が評価されるには、第三者が追試などで検証できるデータや物証の裏付けが欠かせない。だが、データを記したノートは、小保方氏自ら「第三者的な観点から記述していなかった」と認めるほど、ずさんなものだった。理研の調査委員会が捏造、改ざんと認定した画像は「取り違えた」「結果には影響を与えない」と釈明するなど、科学者らしからぬ姿勢と言わざるを得ない。

 小保方氏がSTAP細胞の存在を主張するなら、200回以上作製したという実験データや、理研調査委に提出していないというノート、独立して細胞を作ったという人の証言を示すべきだ。

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