アップルとIBM、提携第一弾を発表 〜 iOS機器向け業務用アプリケーション

 アップル(Apple)とIBMは10日、共同開発した法人向けモバイル・アプリケーション・プラットフォーム「IBMモバイルファースト・フォー・iOS(IBM MobileFirst for iOS)」向けに10本の業務用アプリケーションを提供開始した。

 発表されたアプリケーション群は、両社が7月に発表した業務提携の第一弾で、両社は今後、アプリケーション数を100本強に拡充する計画だ。

 両社はかつて、パソコン市場で競合し、仲が悪かったことから、同提携は発表時に、異例の出来事としてとらえられた。

 ニューヨーク・タイムズによると、今回のアプリケーション群は航空や銀行、小売、通信を含む業界向けで、クラウド・サービスとして提供される。

 航空業界向けアプリケーションの一つは、客室乗務員が航空機の運航状況を確認し、空港への到着が遅れる場合に接続便の予約変更を行える。

 アップルとIBMは、アップルの設計技術とIBMの各業界向けデータ解析知識を統合することで、モバイル端末用業務アプリケーションの機能と使い勝手を向上させ、モバイル端末を意思決定ツールに進化させることを目的に提携した。

 調査会社のガートナーとロペス・リサーチ(Lopez Research)の業界専門家らは、両社による共同開発アプリケーションの使い勝手と機能を高く評価している。

 IBMはIBMモバイルファースト・フォー・iOSの開発にあたり、約50社と協力した。

 そのうち金融大手シティグループ(Citigroup)と進める銀行員向けアプリケーションは、営業先で顧客基本情報を閲覧し、競合市場データを分析したうえで顧客に提案を行い、融資申請を処理できるというもの。

 シティグループは同アプリケーションを評価中と断ったうえで、従業員の生産性と顧客体験の向上に期待を示した。

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