米海洋大気庁、スパコンを強化 〜 IBMとクレイのハイブリッド型を採用へ
- 2015年2月4日
- ハイテク情報
米商務省傘下の米海洋大気庁(NOAA=National Oceanic and Atmospheric Administration)は、気象分析用のスーパーコンピュータを大幅に強化する。
現在のスパコンは、グローバル・フォーキャスト・システム(GFS=Global Forecast System)のモデリングで活躍しており、中西部や北東部を先日襲った記録的吹雪を正確に予想した。
ただ、同スパコンの演算処理速度は213テラフロップ(1テラフロップ=1秒間に1兆回の演算)で決して速くない。
コンピュータワールドによると、NOAA傘下の米気象サービス(NWS=National Weather Service)に導入される新システムは、2015年10月までに試験運用され、その後、2.5ペタフロップ(1ペタフロップ=1秒間に1000兆回の演算)のシステムが二つ配備される。
NWSは、二つのGFSをバージニアとフロリダの2ヵ所で稼働させる。
NOAAはスパコン開発にIBMを雇ってきたが、同社がサーバー事業と周辺サービス業務を中国レノボ(Lenovo)に売却したことで、国家安全保障上の規定に抵触するため、IBMと交渉した結果、IBMを介してクレイ(Cray)とも契約した。
その結果、IBMのアイデータプレックス(iDataPlex)システムと、インテル(Intel)製プロセッサーのサンディー・ブリッジ(Sandy Bridge)およびアイヴィー・ブリッジ(Ivy Bridge)、そしてクレイのXC40を統合して二つのシステムを構築する計画だ。
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