ボルボも自動運転車発売へ〜17年までに100台、設計は完了

 スウェーデンの自動車大手ボルボはこのほど、2017年までに本社があるヨーテボリで100台の自動運転車を発売すると発表した。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、同社は2年前から「ドライブ・ミー(Drive Me)」と呼ぶ自動運転車のパイロット・プログラムを進めており、このほど設計を完了した。この車は、複数のカメラ、センサー、レーザー装置を使って360度の全方位視界を確保し、複雑なセンサー、クラウドベースの測位システム、インテリジェント・ブレーキングおよびステアリング技術を操作して、ほとんどの運転を自動化できる。

 フロントバンパーには12個の超音波センサーを搭載し、全ての技術は、高精細3Dマップ、先進的GPSセンサー、地域の交通管理事務所と永久的につながる。技術担当者は「この複雑なシステムの信頼性を99%に高めるだけでは不十分で、実際に路上で他の車と合流させる前に限りなく100%に近づける必要がある」と話している。

 自動運転車には搭乗者を保護するためのいくつかのバックアップ・システムが搭載されるが、自動運転は特定の状況下に限られる。悪天候や他の車がそばにいる時はドライバーがハンドルを握る必要があり、それが間に合わない場合は自動的に路肩に停止するよう設定される。

 自動運転車の開発にはグーグル、アップル、ウーバーのほか多くの自動車メーカーが取り組んでいるが、そのうちボルボの主な競争相手は、20年までに発売する計画を公表している日産になりそうだ。

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