「期待あおりすぎた」と反省〜グーグル・グラス開発責任者

 グーグルの研究部門グーグルXのアストロ・テラー代表は、同部門が取り組んできた眼鏡型通信端末「グーグル・グラス」開発の反省点として「期待を過剰に高めたのは間違いで、もっと抑制すべきだった」と発言した。

 ロイター通信によると、テラー氏は、毎年テキサス州オースティンで開催されているテクノロジーの祭典「サウス・バイ・サウスウェスト・インタラクティブ」で、失敗からいかに学んだかについて講演。グーグル・グラスに関しては「完成品ではなく試作品に過ぎないということを十分明確にしなかった」「われわれはこの計画に過剰な注目が集まることを容認し、時にはそれを奨励した」と振り返った。

 1個1500ドルの「グラス」は、2012年の発表当初はハイテク愛好家などから熱狂的に迎えられたが、同時に独特の外見に対する反発や内蔵カメラをめぐるプライバシー懸念などに直面した。グーグルは仕切り直しを図って、15年初頭にいったん消費者向け販売を停止し、現在は業務用だけ販売を続けている。

 テラー氏は「こうした経験はすべて将来のウェアラブル端末に非常に重要な情報をもたらす」と見ている。さらに、ドローン、ソーラー・バルーン、自動運転車など、5年前に設立されたグーグルXがこれまでに手掛けたほかの事業に関しても失敗談を披露した。

 自動運転車では当初、人間のドライバーが必要な時に介入できるよう設計したが、途中で「こうした設定ではかえって安全性が十分確保できない」との結論に達したという。現在グーグルの自動運転車にはハンドルもブレーキ・ペダルもなく、常に機械によって自動制御されている。

 開発当初に使っていたレクサスの多目的スポーツ車(SUV)をベースにしたモデルは、すでに高速道路でも自動運転が可能なところまで来ていたため、変更の決断は容易ではなかったといい、「売れば恐らくかなりもうかっただろう」と話した。

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