海上に浮かぶデータ・センター 〜 新興企業がサンフランシスコで建設中

 データ・センター・コーロケーション・サービスの新興企業ノーチラス・データ・テクノロジーズ(Nautilus Data Technologies)は、サンフランシスコから北東20マイルの米国海軍造船所で水上浮遊式データ・センターを建設している。

 同社は今後、安全面で優れた軍施設を中心に数を増やし、既存のデータ・センターに比べて安価の不動産コストや優れた安全性、独自の省エネルギー技術を強みに、競争力のある価格でサービス提供を強化する計画だ。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、ノーチラスのアーノルド・マグケール共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、浮遊式データ・センターの特徴として、火事や地震に強く、緊急時には簡単に移動できると説明する。

 同社は、海水を利用する冷却システムの特許を申請中で、機械学習技術を活用し効率最適化を図るクラウド・オーケストレーション・プラットフォームとデータ・センター基幹施設管理ソフトウェアも独自に開発中だ。

 独自の冷却システムは、データ・センター・ラックを網羅するクローズド冷却ループでIT機器の熱を集め、海水に放出するというもの。冷却塔や冷却機が不要のため非常に高い効率を実現できる、と同社は強調する。

 もう一つの特徴は、データ・センターを迅速に構築できる点だ。ノーチラスは、8MW能力の浮遊施設を6ヵ月で完成できるとみている。

 同社は当面、浮遊施設を5隻建設する計画だ。いずれの浮遊施設も稼働中は港に停泊し、陸地から電力と通信網接続を調達する。

 マグケールCEOは、一隻目の浮遊施設のコストを1MWあたり約300万ドルと話している。

 ノーチラスは、小売向けコーロケーションと卸向けデータ・センターの顧客を中心にまずは需要を開拓する。

 同社では、将来には主要電源として燃料電池を使うことも検討中だ。

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