複数の技術会社や欧州の大学による新たな共同事業体が、未来の移動通信網規格となる5Gの構築を目指して協業を進めている。
「超流動計画(Superfluidity Project)」と呼ばれるその協業は、「欧州H2020 5Gパブリック=プライベート・パートナーシップ(European H2020 5G Public-Private Partnership=5G PPP)」構想の一部で、収束されたクラウド基盤の5G仮想通信網とサービス・プラットフォームを定義して開発することを目指すもの。
5G PPPの声明によると、通信網はモバイル・エッジと、データ・センター群に拡張された5G通信網の中核設備のうえで供給される。
ビジネス・クラウド・ニュースによると、5G PPPに参加する企業には、NECやシトリックス(Citrix)、インテル(Intel)、オンアップ(OnApp)、レッド・ハット(Red Hat)といったIT大手が名を連ねる。
通信機器メーカーのアルカテル・ルーセント(Alcatel Lucent )が技術調整役として関与するほか、ブリティッシュ・テレコム(BT)やPTイノーヴァ・エンジェンハリア・デ・システマス(PT INOVA-Engenharia de Sistemas)、テレフォニカ(Telefonica)も参加する。
さらに、フランスの新産業・技術センター(CNIT)やベン・ギュリオン大学、リエージュ大学、ドレスデン技術大学、ブカレスト工科大学といった欧州各国の大学も参加し、次世代無線通信技術の開発に加わる。
同計画は、30ヵ月の予定で2015年7月1日から正式に始動した。
超流動計画が成功すれば、こんにちの通信網がかかえる問題が解消され、プロビジョニング過程を短縮し、携帯通信網の需要増に対応できる、とNECは声明で発表した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ